卵とじとは、煮汁に食材を入れて煮たものに溶き卵を加えて、ふんわりと固めた料理です。
溶き卵を加えて固めることを、【卵でとじる】と言います。
卵とじの煮汁は大体が甘辛味です。
だし汁、しょうゆ、みりんや酒、砂糖が使われます。
卵とじで代表的なメニューと言えば。
「親子丼」、「カツ丼」などの丼物。これらは肉と玉ねぎやネギが使われます。
「柳川風」のようにゴボウと具を卵でとじた料理もあります。
「絹さやの卵」とじのように野菜単品を使った料理も。
今回のマジカルキッチン料理のTipsでは、「卵とじ」をテーマにお届けします。
卵とじの魅力やレシピのまとめ、コツなど紹介。
マジカルキッチン食材別レシピコーナー:卵
卵を使ったマジカルキッチンレシピが色々です。
卵とじの8つの魅力
卵とじの魅力は色々。
何と言っても、卵が優しくとろっとしていて。
汁が甘辛味でご飯に合うこと。
具によってメインにも副菜にもなる便利さ。
また、卵とじは作り手の味方でもあります。
残りおかずや余った食材のリメイクは大得意。
特に揚げ物は次の日そのまま食べてもイマイチだけど。
卵でとじて熱々にして食べればさらにおいしい。
衣の油分もいいだしになります。
トンカツでカツ丼は定番。
魚のフライ、鶏の唐揚げ。
マジカルキッチン料理レシピ
余ったフライを次の日は卵とじでリメイク。
変わったところでは、「コロッケの卵とじ」なんて作ったこともあります。
そしてもう一つ定番なのが、余った「すき焼き」や肉豆腐を卵でとじたもの。
これは味が染みた具と卵がたまりません。
すき焼きを多めに作って、わざわざ作りたくなる味。
卵とじは、な~んにも献立が思いつかない時のお助け料理でもあります。
母はなにも思いつかない時に作っていたのが卵とじ。
白菜やキャベツと厚揚げの卵とじをよく作っていました。
そして、火の通りのよい食材なら時短料理にもなります。
忙しい時にもうれしい。
卵でとじれば何とかなる!
そんな安心感。
卵でとじる具も、わりと何でもOKなのも卵とじのすごいところ。
今風じゃないし、派手でもない。
けれど、包容力があって、実は仕事が結構できて。
結構みんなの人気者、そんなイメージです。
そして最後に、家で作る卵とじだからこそのメリット。
あれこれ入れて栄養満点に。
(他のおかずをもう1品作るのが面倒なだけなんですが)
キノコを加えたり。
ちなみに、エノキの場合、見た目も食感もあまり存在感を感じません。
青菜類も彩りがきれいです。
緑黄色野菜の栄養もとれていいですね。
メイン食材に加えてお豆腐をプラスしても。
優しい食感がしますよ。
マジカルキッチン卵とじレシピまとめ
四季の食材で作って楽しめるのも卵とじのいいところ。
豚肉とごぼう、卵でとじれば柳川風。牛肉でももちろんおいしい。
柳川風の由来や卵とじの魅力についても。
ウナギ蒲焼でパワーをチャージ。土用の丑の日にも。
たまごが優しく包みます。
卵とじ丼の代表カツ丼。
カツ丼にほうれん草ときのこを加えました。
残った唐揚げを次の日も美味しくリメイクするなら、唐揚げ卵とじ。
家庭料理だから栄養もとれるように、きのこも加えて作ります。
シンプルな野菜の卵とじ、絹さやもいいですね。
いんげんを買って何を作ろうか迷ったら、とりあえずこれにしとくと失敗なし。
季節に食べたい春の味。つくしの季節が来たら、一番初めに作ってます。
つくしを採ってきたらまずはこれ。
土筆以外にも具が入ることで土筆の苦みがマイルドになります。
ご飯のおかずになります。
夏はピーマンで。くたくたピーマンと卵。
ピーマンがたくさんある時に作りたいピーマンおかずの一つです。
秋冬はおふくろの味、厚揚げと白菜の卵とじ
こちらも寒い季節に美味しい水菜を使った卵とじ。
ご飯のおかずに。
卵とじのコツ
卵とじの卵の溶きほぐし方。
菜箸でボウルに入れた卵をほぐすときのコツです。
白身と黄身を完全に混ぜようとせずに。
ざっくり混ぜた程度、まだらな状態で大丈夫です。
卵白の固まる温度は卵黄よりも10℃低く、差があります。
卵黄と白身の固まり具合に差がつくことで、とろとろに仕上がります。
鍋に卵液を入れる際のコツ。
一度に全て加えずに2回に分けて時間差で加えると、半熟に仕上げやすくなります。
1回目の卵を加えたら少し待って、トロっと固まってきたら2回目を加えます。
フタをして蒸らします。
卵の固まり具合は一般的には、半熟。
ですが、自分好みのお好みの固まり具合をお楽しみください。
卵とじに合う食材
他にも野菜なら結構なんでもいけます。
もやしでも作れますよ。
マジカルキッチン料理のTips
卵スープについて。
こちらも優しい食感、時短が人気な卵スープの特集です。
柳川風の柳川とは店名?それとも地名から?
柳川風の由来や卵とじの魅力についても。
卵とじ料理の一つ、柳川風の由来について。
元々は【柳川鍋】と呼ばれ、どじょうとごぼうを煮て卵でとじた料理を表します。
江戸時代、東京生まれの料理になります。
浅めの土鍋にささがきゴボウを敷き、開いたどじょうを加えます。
しょうゆ、砂糖、だしの甘辛い汁で煮て卵でとじて作ります。
【柳川】の由来は諸説あります。
ひとつは、江戸時代東京日本橋の柳川と言う店名に由来するもの。
もう一つは、土鍋の産地が柳川(福岡県)だったからと言う説です。
さらにどじょうが柳の葉に似ていたからついたとも言われています。
今日ではごぼうを使って卵でとじる料理を指すようになりました。
どじょうのかわりに、ウナギのかば焼き、豚肉、牛肉。
魚のかば焼き缶詰でも美味しく作れますよ。
鶏と卵で親子丼、豚と卵で他人丼
おなじみ親子丼は、鶏肉を玉ねぎ等加えて煮て卵でとじたものをご飯に乗せたものです。
名前の由来も、鶏が親、卵が鶏の子供だから親子丼。
ちなみに「親子あえ」と言う料理は、魚介の身の部分とその子供(卵)であえたもの。
タラとたらこのような組み合わせで作られます。
他人丼とは、鶏肉以外の肉(牛肉や豚肉)を卵でとじてご飯に乗せたものです。
卵は牛や豚の子供ではなく他人であるという意味でその名がつけられています。
親子でも他人でも、卵でとじた丼はどちらもおいしいですよね。