自家製オレンジピール

自家製オレンジピール
食べ終わった皮でもう1品、絶品さわやか柑橘ピール。
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材料

  • 柑橘の皮(伊予柑、河内晩柑など) ・・・600g
  • 砂糖 ・・・480g(皮の重さの80~120%)
  • 水 ・・・ひたひたの分量

作り方

  1. (皮を水にさらす)柑橘の皮はよく洗って縦に4等分(大きいものはさらに切る)に切り、皮をむきます。ヘタ等は切ります。(2日程度は冷蔵庫で皮のみ保存可能)皮はたっぷりのボウルの水につけます。(1時間から半日程度)
  2. (ゆでこぼす)水を切った皮を鍋に入れたっぷり新しい水を入れて火にかけます。沸騰して少し煮たら湯を捨て冷水にとります。新しい水を加えてゆでます。計2~3回(苦味の加減で調節)繰り返し、皮が柔らかくなるまでゆで冷水にとります。
  3. (煮る)皮は水気を切り鍋に並べ(花弁のように放射状に並べると煮汁が回りやすい)砂糖半量、ひたひたの水を加えクッキングシート等で落とし蓋をし、中火でコトコト約20分煮て、残りの砂糖の半量を2回に分けて加えます。(そのまま煮続けても構わないが、砂糖を加えて15分程度煮たら一度火を止め、一晩置き3回目の砂糖は翌朝加えて火にかけて煮てもよい)
  4. (水分を飛ばす)煮汁が少なくなってきたら水分を飛ばすように少し強めの火加減にして5~10分程度煮詰めます。
  5. (保存)保存は小分けにしてラップに包みさらに冷凍用のジッパー袋に入れて冷凍保存(長期保存)またはザルやバットに並べ5~6日間時々裏返しながら自然乾燥させ好みの大きさにカットして冷蔵庫で保存。(好みでグラニュー糖をまぶす。3週間程度の保存が可能)

キッチンメモ

柑橘の皮を砂糖で煮て作る自家製のオレンジピールです。
香りのよさとほのかな苦味が楽しめます。
このまま砂糖菓子のようにお茶うけに。

煮た後に乾かしてグラニュー糖をまぶしてお化粧するのもおなじみ。
ですが、このまま食べてもしっとり柔らかでジューシーおいしいですよ。

自家製オレンジピール

お皿の右側が黄色い柑橘。
左側がオレンジ色のはっさく、甘夏で作ったオレンジピールです。
どちらも柔らかく煮えました。

コーヒー、紅茶はもちろん日本茶にも合います。
チョコレートと一緒に食べるのもお気に入り。
特にビターなチョコレートと合いますよ。

オレンジピールと聞くといかにも西洋風なイメージ。
ですが、柑橘の皮の砂糖煮と聞くと。
おばあちゃんが作ってくれたお茶菓子風ですよね。

道の駅なんかで売ってそうな感じです。
いつもは捨ててしまう皮をおいしく食べちゃいましょう。
作って保存しておくとあれこれ使えて便利ですよ。

洋酒に漬けて洋酒漬けドライフルーツに。
季節に作っておけば、一年中ケーキ作りも楽しめます。
自家製ピールの楽しみ方は下のアレンジにて紹介します。

刻んだ自家製ピール

ゼリー菓子のような自家製のピール。

砂糖の割合は、そのままお茶請けにするなら80%でもいいかんじです。
お菓子作りに活用するなら、アクセントとして甘さが欲しいので、もう少し甘めでも。

砂糖の割合が高い方が、保存性が高まり、日持ちがよくなります。

毎回ついつい大きい鍋にたくさん作っていまいます。
なので煮詰めるのに時間がかかるんですよねぇ。

夜、煮始めて、お風呂に入る前に火を止めて。
出たらまた火にかけて、寝る前に止めて一晩おいて。
また明日。
なんて感じで、ボチボチゆっくりやってます。
そんなこんなで、春は保存食作りが忙しい~

マジカルキッチン動画でレシピ

煮る様子が動画で分かりやすく。

自家製オレンジピールの作り方を写真で説明

色々柑橘

黄色、オレンジ色の柑橘で作りました。甘夏、はっさく。晩柑系。

皮やワタの部分が多い柑橘って。
ちょっともったいない気分になりませんか?

実を食べる前に。皮を洗います。
塩をつけてこすると、きれいになります。

縦4等分

縦に4等分にカットします。
サイズが大きい時は、適宜作りやすい大きさに。

皮を水につける

ヘタやヘタ付近の固い部分や茶色い部分。
ひげみたいにピラピラしている筋は、とりのぞきます。

皮は水につけます。(1時間程度でも半日、一晩おいても)

皮をゆでる

皮をゆでます。ゆでると皮が柔らかく。
細切りにして煮てもいいのですが。
大きめで煮たほうが煮崩れしにくく、煮やすい。

ゆでた後の皮は、破れたり穴があきやすいので。
さわるときは気をつけて。
特に菜箸で穴をあけてしまう~

鍋に皮を並べる

鍋に皮を並べます。

砂糖を加えて煮る

砂糖を水を加え、クッキングシート等で落とし蓋をして煮ます。
砂糖は数回に分けて加えます。

汁気がすくなくなれば火を強めて煮汁をさらに減らします。
煮汁は冷めるとまた減るので、少々残った状態で火を止めます。

オレンジピール完成

火を止めて、残った煮汁につけて、冷ましてます。
ツヤツヤに仕上がりました。

この状態で食べられます。
冷凍保存する場合もここで。

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オレンジピール作りのコツ

苦味について、ゆでる作業、煮る時の注意点です。

一度に皮が集まらない場合は、2,3日ためておきます。
冷蔵庫で保存。
「カビ」が生えてくるので、なるべく早めに作ります。
ホント、すぐかびるんですよ。

ゆでこぼし

柑橘の品種や同じ品種でもその柑橘によって苦味が違ってきます。
ゆでて、砂糖で煮る前に皮と白い部分を一かけかじってみて苦味の程度をはかります。
ゆでてからも、味をみてみるとわかりやすいです。

また、ゆでることで、皮が柔らかくなります。

皮が固かったり、苦ければゆでこぼす回数を増やします。
ただし、ある程度の苦みは、オレンジピールのおいしさでもあります。
ゆでこぼした皮をボウルの水につけておくのも有効です。

煮る時

砂糖は一度に加えず、何回かに分けて加えます。
次の砂糖はすぐに加えずに最低15分煮てから加えます。

煮汁が減るのに時間がかかります。
ずっと煮続けなくてもOK。
用事があれば、途中で火を止めます

お風呂に入る前に火を止めて、また煮たり。
ボチボチ作ってます。

オレンジピールに使用する柑橘について

オレンジピールは、色々な柑橘で作ることができます。
それぞれ味わいが違うので試してみると面白いですよ。

まず第一に国内産の柑橘を選びます。

みかんの季節が終わった後も、まだまだみかん以外の柑橘が出回りますね。
新品種も色々出てきていて、どんな味なんだろうとワクワクします。

瓢柑

瓢柑(ひょうかん)と言う変わった形の柑橘で作ったこともあります。
皮が柔らかく苦味がすくないので作りやすく。
ピールはもちろん、マーマレードにしても美味しい。

縦に4等分にカット
皮を水につける

サイズが大きかったので、縦4等分ではなく、作りやすい大きさにカット。

皮をゆでる

白いワタの部分が厚く、煮るとその部分が透明感のあるゼリーのような味わいです。

汁気が少なくなればできあがり

最近作って食べたのが八朔のオレンジピール。

さらに2種類の柑橘
1つは、小ぶりで黄色く、ワタが厚いタイプ。
表面はつるっとした柑橘(いただきもので、正確な名前が不明、たぶん日向夏・小夏・ニューサマーオレンジ)か河内晩柑

もう一つ、中くらいの大きさでワタが厚めのオレンジ色の柑橘。
これも名前が分からないのですが、デコポン系とは違う。

見た目は違うのに、どちらも味は同じ系統でした。

落ち着いた柑橘の香りと味で少し大人っぽい感じ。
ほんのり苦味。
さっぱりしてるけど、後を引くおいしさです。

色に関しては、黄色い柑橘も煮るとオレンジ色がかる場合があります。

どちらも、見た目、ワタ部分も崩れず、しっかりとしていて、きれいな仕上がり。

伊予柑ピール

伊予柑

オレンジピールにおすすめの柑橘、伊予柑。
もはや定番。
毎年と言うほど、作ってます。

伊予柑の皮

伊予柑のピールは、オレンジ色が濃いのが特徴。
しかもパッしたオレンジ色。

色がきれいだと、ケーキ作りに合いますね。
大きさ的にもちょうどいいかんじ。

1片あたり30 ~35gになります。
合計約1200g

煮ると皮は柔らかめの仕上がりに。

一口目から柑橘が香る。
柑橘らしい華やかさのある味と香りのピールになります。
苦味は普通(のオレンジピール程度)にあります。

伊予柑ピール煮あがり

裏側(ワタ部分)の見た目が、(甘夏や晩柑系に比べると)少し悪いのがイマイチ。

マジカルキッチンお菓子レシピ

伊予柑はジャムを作るのもおすすめ。
皮も実も使ってマーマレードを作ります。

伊予柑マーマレード
伊予柑を使ったマーマレードジャム。
苦味を抜くためには何度か水を替えてもみ洗いして水にさらします。

晩柑のピール

冬を過ぎ春から初夏、遅くに出回る黄色い柑橘で作るのもおすすめ。
皮の部分が厚いので作り甲斐があります。

皮がたくさん出ると、なんだか、もったいない気がしちゃいますよね。

皮のあまり苦くない品種で作るとゆでこぼしの回数も少なくてすみます。
河内晩柑(美生柑)も作りやすい品種です。

皮の裏側(ワタ部分)が、崩れず、透明にきれいに仕上がるものが多い印象です。
色は黄色くは仕上がりません。

味や香りは、伊予柑等オレンジ系よりは控えめ。
二口めから、わ、これ、もっと食べたい!となるような後を引く
大人好みの味わいと言えるかも。

オレンジピールの保存方法

短期の保存数週間なら冷蔵庫で。
長期の保存なら冷凍保存または刻んで洋酒に漬けておくのが便利です。
刻んで洋酒に漬けておくと便利です。

オレンジピールの冷凍保存の方法

鍋で煮た状態のもの、あるいは数日乾かしたものを小分けにして冷凍保存。

ラップで包む

お菓子作り等に使う場合一度に多くは使いません。
一枚か2枚セットに小分けして冷凍するのが使いやすいです。

オレンジピールをラップで包む

冷凍保存用のジッパー袋に入れて保存

冷凍保存袋に入れたオレンジピール

上は冷凍保存してある伊予柑ピール
オレンジ色がきれい。
冷凍しても固くならず、すぐに使える。

食べやすい大きさに切ったピール

鍋で煮たもの、あるいは数日乾かしたものを食べやすい大きさに切り保存容器に入れて冷蔵庫で保存。
砂糖をまぶさずそのまま食べてもおいしい。

広げて乾かす

グラニュー糖をまぶす場合は、広げて数日間乾かします。
ほこりよけに紙をかぶせて。時々裏表ひっくりかえします。

グラニュー糖をまぶしたピール

グラニュー糖をまぶしたピール

オレンジピールの使い道

刻んでケーキに、洋酒漬けにしておいても便利。
レーズンやいちじくなど他のドライフルーツとミックスして使うのもいいですね。

香りのよいオレンジピール、いろいろ活用してみましょう。

マジカルキッチンお菓子のTips

洋酒漬けドライフルーツ作り

洋酒漬けのドライフルーツの作り方を紹介。レンジでクイック、ビンで長期保存も。

マジカルキッチン材料別分類、オレンジピールにて。
オレンジピールを使ったレシピ紹介しています。

そのままお茶うけに。

溶かしたチョコレートをかけてピールのチョコがけ、オランジェットに。

パンやケーキを作る時に刻んで加える。
食パン、丸パン、コッペパン。
スコーン、マフィン、シフォンケーキ、パウンドケーキ。

マジカルキッチンお菓子レシピ

オレンジピールとおからのスコーン
おからパウダーを加えたオレンジピールのスコーンは女性好みの味。
マジカルキッチンおなじみのおからのお菓子レシピです。

マジカルキッチンおすすめのおからケーキにもよく合います。
チーズケーキはベイクド、レアチーズケーキどちらもおすすめ。

単体で使えばさわやかなオレンジ風味
複数のドライフルーツを組み合わせれば奥行きが出て深みのある味になります。
ナッツやココア、チョコレート、シナモンとの相性もいいのでおすすめ。

チョコレートの相性もいいのでトリュフやブラウニーに。

バニラアイスやチョコアイスに刻んで加える
ナッツを加えてもおいしいです。

グラノーラに加えると香りがいいです。

クリームチーズやバターに加えてスコーンやパンケーキに添えて。
クラッカーやトーストにも。

自家製オレンジピールのレシピ情報

お菓子ジャンル

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