昭和レトロな果物の楽しみ方とフルーツ缶詰ノスタルジー

昭和レトロな果物 お菓子作りtips
昭和的果物の楽しみ方、フルーツ缶、給食懐かしい話とレシピ紹介

懐かしいフルーツ、そしてフルーツを使ったデザート、おやつと言えば?
昭和の時代、果物の酸味は今よりも強かったものです。
そんな果物を美味しく食べる方法は?

缶詰のフルーツに胸をときめかせ、甘いシロップにうっとり。
お仏壇に供えたりもしました。

夏休みのおやつとして、【フルーツ缶】を使ったおやつが主婦向け雑誌に紹介されたりも。

バナナは老若男女が大好きな昭和の果物。
甘酸っぱいりんごの甘煮を使ったアップルパイ。
生で食べているリンゴがお菓子になるなんて。
アップルパイはカントリーガールを夢見る少女の憧れお菓子でした。

本日のマジカルキッチンお菓子のTipsでは、昭和的フルーツの楽しみ方をお届けします。

給食のフルーツポンチにフルーツサラダ。
フルーツの缶詰を使った昭和レトロメニュー。
所々レシピも紹介していきます。

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マジカルキッチン【昭和レトロ】レシピコーナー

懐かしの昭和レトロな食事やデザート。
おうちで楽しめるマジカルキッチンレシピを集めたコーナーです。
喫茶店の味、給食、昭和の食卓を楽しみませんか?

フルーツ缶詰の昭和的楽しみ方9選

子供も大人もお年寄りもみんな好きだった果物の缶詰。
食べ方は色々、でも一番好きなのは「そのまま食べること」

だけど、缶詰からそのままはいけません。
ガラスの器に盛りつけてフォークでみんなで食べましょう。

  • 缶のシロップごとシャーベットに
  • フルーツサンドイッチに
  • お誕生日の手作りケーキのデコレーション
  • フルーツポンチ、みつ豆に
  • フルーツゼリーや杏仁豆腐、フルーツ寒天に
  • 懐かしのパイナップルケーキ
  • 缶詰のチェリーはおしゃれな証、そうめん、レモンスカッシュ、プリン
  • ミックスジュース やカルピスと
  • 食後のデザートにそのまま食べる

レトロフルーツ缶詰の三大定番ミカンの缶詰、パイナップルの缶詰、桃缶
シロップに漬かっているから酸っぱくないのもうれしかった。

黄桃、白桃の缶詰。黄桃はきれいな色が好きだった。
白桃は柔らかくて香りがよく、おいしかった。

そうそう当時の缶詰は、缶切りが必要ですよ。
ギコギコ缶をあけるお仕事は子供の大事な仕事です。

果物缶詰を使って作るお菓子。
缶詰が甘いので、レモン汁を少々加えるのもポイント。
甘い味がひきしまってすっきりした味わいになります。

また、果物缶詰を今風に楽しむなら、ヨーグルトと合わせてもさわやかに軽くなります。
さわやかなヨーグルトの酸味がフルーツ缶に合います。
ケーキやマフィン等焼き菓子生地に加えてもいいですよ。

昭和の子供たちのおやつは、フルーツ缶詰におまかせ。
特別な日につくってもらう【デコレーションケーキやロールケーキ】
イチゴのない季節には缶詰の黄桃が飾られました。

生クリームと黄桃の【フルーツサンド】もちょっと特別感のあるおやつ。

フルーツサンドイッチ
水切りヨーグルトでさわやかさをプラス。スイートでキュートなフルーツサンドイッチ。
普段のおやつはもちろん、お誕生会や女子会に人気のサンドイッチ。

お誕生日会の【フルーツポンチ】にも缶詰のフルーツは大活躍でした。

夏のおやつなら、フルーツ缶のシロップごと【シャーベットやアイスキャンディー】に。
手動のアイスクリームメーカーなんかもありました。

【フルーツゼリー、杏仁豆腐、フルーツ寒天】も人気者。
和風なら【フルーツみつ豆】がいいですね。

マジカルキッチンのわらび餅を使ったあんみつ風デザートはちょっと今風

あんみつわらび餅
プルプルのわらび餅に黒蜜、フルーツ、あん、バニラアイスであんみつに。
わらび餅が、豪華な和風デザートになりました。

バターケーキ生地にパイナップルの缶詰のスライスを底に敷いて作る【パイナップルアップサイドダウンケーキ】
型の底にパイナップルを敷き詰めて焼き上がりひっくり返します。
パイナップルが上にきて、アップサイドダウンケーキに。
パイナップルとくるみ、赤いドレンチェリーを使うとさらにレトロ風になります。

お鍋でパイナップルアップサイダウンケーキ
パイナップルのアップサイドダウンケーキをお鍋やフライパンで。
ちょっとレトロ風味なケーキ、生地はホットケーキミックスを使います。

オーブンがなければ、お鍋やフライパンで焼いてもいいんです。
母は炊飯器やお鍋で作ってくれました。

刻んだパイナップルをカップケーキ生地に入れて焼いてもおいしいです。

りんごで作ればりんごのアップサイドダウンケーキに。

りんごのフライパンケーキ
オーブンを使わずにフライパンやお鍋で作るりんごケーキです。
甘酸っぱいりんごたっぷり、さわやかなヨーグルト生地とよく合います。

赤いチェリーの小さな缶詰のイメージは?
いつだって特別で、おしゃれな証。
レモンスカッシュ、プリンアラモードに。そうめんにも。
ちょこんと飾ってすまし顔。

ミキサーがあるおうちなら、缶詰フルーツとバナナを使って【ミックスジュース】
フルーツパーラーやデパートの果物売り場の懐かしい味。

ミックスジュース
懐かしの喫茶店、フルーツパーラーに出てきそうな
ミックスジュースをお家で再現。

そしてカルピスは今も昔も人気の飲み物。
昭和の子供達ももちろん大好き。(多分今の子供よりも)
カルピスとフルーツ缶詰を使ったデザートやドリンクも人気でした。

ひと手間かけてフルーツおやつもいいけれど。
当時家庭で一番多かったのが、【缶から出してそのまま】食べること。

ガラスの器に冷やしたフルーツ缶詰を盛って、スプーンやフォークを添えて。
カットガラスのお皿なんかが定番。

お風呂上りや食後のデザート。
一家そろっての家族団らん。
大人になったら缶詰丸ごと1缶独り占めして食べたい!
なんて思っていた子供もいたかもしれませんね。

懐かしい昭和の果物の食べ方あるある3選

昭和の時代(昭和40~50年代前半)、果物の食べ方も今とは少し違っていました。
当時はやった果物の食べ方を3つご紹介します。

酸っぱい柑橘

昭和の時代のお母さん達はこんな風に一工夫して食べていました。
酸っぱい夏ミカンや甘夏、八朔、皮をむいてお弁当箱に。

お弁当箱は花柄マーク入りのお弁当箱。

柑橘の実をむいた上に白い砂糖をたくさん振って冷蔵庫へ。

すると砂糖が溶けて、酸っぱい柑橘も甘くなる。
溶け残った砂糖がじゃりじゃりするのも懐かしい味。

作ったものを子供達や家族がパクパク食べるのは一瞬。
でも、皮や袋から実を出すのは結構大変な作業です。
自分が食べるのではなく、家族のために皮をむくお母さん。
子供のころはそんなことも分からず、親になってはじめてわかった。
そんなエッセイを読んだことがあります。

もう一つ、昭和の時代の柑橘の話です。
おしゃれで最先端な柑橘と言えば、輸入物果物【グレーフルーツ】です。
ちょっと苦くて、酸っぱいグレープフルーツ。
なので、半分に切ってなんと砂糖をかけてスプーン(グレープフルーツ専用のスプーンがあった)で食べたのです。

それまで柑橘と言えば、日本のみかん、甘夏、はっさくが主だった時代。
グレープフルーツはアメリカのさわやかな風を感じる果物でした。

現代ではグレープフルーツの消費量は右肩下がり。
理由の一つに、日本の柑橘の品種が豊富になったこともあげられます。
より甘くなったのはもちろん、皮がむきやすい品種等も登場し、柑橘が市場に出回る時期も長くなっています。

グレープフルーツをバスケットの形にカットしたグレープフルーツバスケット。
カットしたものを器にして中身のグレープフルーツを盛りつけます。
バスケットの持ち手にリボンを結べば女の子のパーティーにぴったり。
料理本や雑誌にもグレープフルーツバスケットやオレンジバスケットが華やかなお祝いのテーブルとして紹介されていました。

上に粉砂糖をかけて甘くするのも忘れずに。
缶詰の赤いサクランボを飾りつけるとより昭和風です。

パイナップルボート
パイナップルを器にフルーツを盛りつけます。
お好みで寒天シロップをかけてツヤをだします。

生のパイナップルを器に作れば、【パイナップルボート
こちらもパーティーにふさわしい豪華さ。
千切りのココナッツやチェリーを飾って華やかに、トロピカルムード満点に。

最後に【昭和的イチゴの食べ方】
今ではいちごは一年中、特に冬から多く出回っています。

昔のイチゴと言えば、路地ものが出回る春が旬でした。
今と違って酸味がもっとあって酸っぱいイチゴが多かった。
なので砂糖や練乳(コンデンスミルク)をかけていたんです。

そして驚きなのが、そこに牛乳、砂糖をかけて食べるんです。
コンデンスミルクをかけるのはちょっと贅沢。

フォークやスプーン(イチゴ専用スプーンが存在)でイチゴをつぶしながら食べます。
牛乳はピンクのイチゴ色、味はまさにイチゴミルク。

子供だけでなく大人も家族全員がこの食べ方。

いずれにせよ、当時の果物は今より酸味が強かった。
でも酸味も味のうち、果物の香りや力強さは今よりあったなぁと感じます。

マジカルキッチンお菓子のTips記事

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りんごのおやつは素朴な味

昭和のりんごは今ほど甘くなく、酸味もありました。
蜜が入っていると甘い蜜入りりんごと喜ばれ。

そんなりんご、旬の秋冬になると作られる懐かしいおやつは?

りんごを焼いた焼きりんご。
砂糖、シナモン、バターで洋風に。

りんごを甘く煮た、甘煮を作ってアップルパイや蒸しパン、ケーキに活用。
アップルパイは日本のカントリーガール達のあこがれでした。

そんなりんごのお菓子作りに合うりんごの品種は紅玉。
酸味のある小ぶりなりんごでした。最近はあまり流通しません。

そして昭和の子供が風邪を引くと、お母さんがりんごで作ったもの。
それはおろし金でりんごをすりおろしたもの。
優しいのどごし、食欲がない熱を出した子供にそっと出されました。
(現代では風邪で食欲がない場合は、無理して食事をしなくてもよいとされています。)

高級品から普段のおやつへ、バナナ物語

甘くて皮をむくのも簡単なバナナは、身近な南方フルーツでもあります。
昭和も今も老若男女に愛されています。

バナナは輸入の果物です。(最近では国産バナナがありますが)
日本にバナナがやってきたのは大正時代。
大正から昭和初期にかけて、バナナは高級品でした。

庶民の間に広まったものの食べられるのは病気で寝込んだ時だけそんな特別な果物。
そして戦争を迎え戦後になってもバナナは高値のまま。
バナナの価格が下がりだしたのは、バナナ輸入が自由化を迎えた1960年代に入ってからです。
高級な果物から庶民の果物に。

バナナを使ったレトロなおやつと言えば?
まずは子供心をキラキラさせる【チョコレートバナナパフェ、バナナサンデー】

アイスとチョコソース、ホイップクリームそしてバナナのスライスがトッピング。
一番下にはカリカリのコーンフレーク。
デパートで食べるのが子供にとって最高のシチュエーション。
柄の長いスプーンを使って食べるのも大人気分でうれしかった。

お祭り屋台の【チョコバナナ】
お小遣いを持って買いに行った。
バナナにチョコレートってやっぱり合いますね。

チョコバナナクレープ
クレープの定番チョコバナナをおうちで作ります。
こんがり焼き色がついたプレーンクレープにバナナ、ホイップクリーム、チョコソースをのせて。

【チョコバナナクレープ】
1970年代後半から日本中でクレープブームが起こりました。
発信地は東京原宿。

原宿と言えば今もかわいいものがたくさんですが。
当時のクレープも女の子が好むかわいい食べ物として登場しました。

クレープと言えば、フランス料理だったものを。
ファーストフード、屋台感覚で食べられるようにしたのです。

紙で巻いたクレープを片手に街を歩く。
原宿の女の子たちの間で流行になり一気に全国に広まりました。

当時1位2位を争う人気だったクレープと言えば?

【チョコバナナクレープ】

ホイップクリーム、チョコレートソース、バナナのクレープです。

これ以後もクレープは、何度か若い女性を中心にブームを繰り返しています。

バナナサンドイッチ
バナナのみの潔さがポイント。うっとりバナナのフルーツサンドイッチ。
甘いバナナは香りもスイート、バナナだけで作ります。

【バナナサンドイッチ】

ハイカラサンドイッチ。
持ち寄りパーティーで帰国子女の友人が持ってきたもの。
みんな、びっくりしつつ半信半疑で食べた覚えがあります。

食べると納得のおいしさ。

と言っても、ホイップクリームとフルーツを挟んだフルーツサンドは海外にはないそうで。
日本が発祥だそうです。

彼女も海外で覚えたわけではないようで。
小さい頃から家で作ってもらっていた味とのことでした。

バナナジュース
バナナ、牛乳または豆乳、ヨーグルト、好みでレモン汁。
プレーンな基本のバナナジュース。

【バナナジュース】

ミキサーを買ったら憧れのバナナジュースを。
昭和の時代の家電の三種の神器といえば冷蔵庫、洗濯機、テレビ。
上の三種の神器よりは広まっていませんでしたが、オーブンや電子レンジ、ミキサーも家庭に浸透していった時代でした。

そんなミキサーを手に入れたらさっそく作るものは?
それが、バナナと牛乳で作るバナナジュース
栄養豊富、健康にいいイメージもありました。

缶詰のフルーツを加えるとこれまた懐かしのミックスジュースになります。

マジカルキッチンお菓子のTips記事

バナナジュースとおうちドリンク
マジカルキッチンお菓子のTips、バナナジュースまとめ。 魅力やアレンジを紹介。

市販の【バナナアイスやお菓子】
市販のバナナ味のアイスやお菓子はバナナの香料の香りがして、ちょっとB級っぽい感じ。
子供向けのものが多かったのですが、おじいちゃんも結構好き、そんなイメージがあります。

【バナナのオムレットケーキ】
ケーキ屋さんのショーケースに置いてあるオムレットケーキ。
ホットケーキみたいに丸く平らに焼いたケーキ生地はフワフワ。
そこにバナナとホイップクリームを乗せて半分に折って包んだケーキ。

今ならヤマザキの【まるごとバナナ】が同じようなタイプかもしれません。
(オムレットケーキは、もう少し小ぶりで華奢なイメージの洋菓子ですが)

タルトやシュークリーム、パイやショートケーキに比べると少しばかり地味な見た目。
でも一口食べてみるとわかるこのおいしさ、大満足。
フワフワの生地となめらかな軽いクリームとフルーツがたまりません。

バナナの他に缶詰の黄桃、キウイフルーツ、イチゴをはさんだものがありました。

料理本や料理雑誌にも作り方が紹介されていました。
生地はオーブンで焼いて作ります。
子供向けの雑誌や本ではホットケーキ風にフライパンで焼いたものもありました。

【冷凍バナナ】

ラップで包んで凍らせて夏は最高
たくさんバナナがあって困ったら、皮をむいたバナナをラップに包んで冷凍。
冷凍バナナのアイスキャンディー。

冷たすぎて手に持てない!
なんて言いつつ食べた、夏には最高のおやつでした。

焼き菓子にバナナはいつの時代から?

今まで見てきた昭和の懐かしいバナナおやつは、主に生のバナナを活用したものでした。
現在、バナナのおやつで人気のものと言えば、バナナマフィン、バナナブレッドやバナナケーキもあります。
焼き菓子生地にバナナを加えるお菓子って、昭和時代ではどうだったのでしょうか?

平成元年は1989年始まり。
手持ちのお菓子の本を見ると1992年にバナナマフィンレシピがカントリー風お菓子として登場しています。
1990年出版のお菓子本(新しめのお菓子が載っている本)にはバナナを加えたフルーツグラタンがありました。
それ以前の古い本にはありません。
ケーキ屋さんやパン屋さん、市販のパンやお菓子でもバナナの焼き菓子はなかったように思います。

ちなみに平成に入った90年代はティラミス、タピオカミルク、ナタデココ等新しいスイーツが続々ブームになった時代でもあります。

アメリカのオーソドックスで伝統的なバナナブレッド。
外国人の多い別荘地、帰国子女、英会話教師、牧師の奥さん等から口コミで存在やレシピが日本に伝わっていたものの。
一般にまでとはいかなかったようです。
知っている人は知っているけれど、多くの日本人は知らないお菓子。

バナナの焼き菓子が広くお菓子の本や料理番組に登場するようになったのは早ければ、昭和の終わりごろ。
個人的な印象としては平成になってから。
りんごを使った焼き菓子が早くに広まったことを考えると遅いですね。

不二家のカントリーマアムが発売された年が 1984年。
1982年にカントリー風の焼き菓子のお店であるステラおばさんの 手焼きクッキー専門店「アントステラ 〜ステラおばさんのクッキー〜」 登場。

昭和の終わり、平成の初め。
ちょうど日本でアメリカンカントリー風テイストがブームになりました。
素朴で温かなイメージのアメリカンカントリー風のインテリア、ハンドメイド。
その一環でアメリカンカントリー風のお菓子も日本の雑誌で紹介される機会が増えました。

かぼちゃを使った焼き菓子やパイ、タルトも目新しかった。
全粒粉、野菜を使った焼き菓子、焼きっぱなしで素朴なケーキやマフィン。

職人さんの作るフランスの洋菓子とはまた違う印象のこれらのお菓子たち。

昔ながらのアメリカの家庭のお菓子が日本に続々紹介されたのです。
家庭のお菓子だけあって作り方もおおらかなのも特徴でした。

このこともあり、バナナの焼き菓子やバナナパイ、バナナおやつのバリエーションも広がりました。

おからバナナブレッド
おから入りの油分、砂糖控えめの、ふんわりしっとりバナナブレッドの作り方。
レシピの他、おからケーキ作りコツやバナナブレッドに関するうんちくをお届けします。

マジカルキッチンバナナブレッドはおからを加えて今風にアレンジしたもの。
こちらでも、バナナブレッドの日本での登場時期等考察しています。

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季節の家庭料理とおやつレシピ。料理お菓子のコツも紹介。
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昭和のフルーツの王様、メロン

昭和のフルーツの王様、メロン。

お見舞いのフルーツ定番が昭和の初めはバナナだとしたら。
昭和中期からのお見舞いフルーツや手土産の高級果物の座はメロンに譲られました。

今でも果物屋さんやスーパーには、贈答用のメロン専用の箱や果物かごがあります。

昭和のメロンは、今ほど網目模様のメロンが豊富に出回っていたわけではありません。

お見舞いや手土産には網目のある高級メロンを。

庶民の食卓に上るのは、小ぶりで網目のないプリンスメロン。

当時は給食にもプリンスメロンが登場。
余ったらじゃんけんぽん、ケンカしないで食べましょう。

メロンの仲間【マクワウリ】もメロンに似た果物として食べられました。

メロンを使ったお菓子といえば?
メロンは実際には使われていないけれど、メロンパン
プラスティックのメロンカップに入ったメロンシャーベット
フタも付いて可愛いカップ。
ヘアアクセサリーなど小物入れとして使いませんでしたか?

プリンアラモードに一切れ添えてあるメロン。
ちゃんと網目のメロンなのがうれしかったなぁ。

料理に果物は好きですか?

昭和の料理本をパラパラめくっていて、意外なほど多いと思うものがあります。
果物を料理に入れたメニュー】です。

もちろん今の時代も、果物を加えたおかず、メニューはあります。
果物を加えることでおいしくなる理由もわかっています。
甘酸っぱさが加わり奥行きのある味になりますね。
果物をカレーに加えたり、お肉のソースを作ったりも。

昭和の料理本に載っているポテトサラダにりんご、缶詰のみかん
オレンジやりんごをソテーして作ったソースをかけたフルーツソースのポークソテー
酢豚のパイナップル

果物で甘酸っぱさをプラスに加えたり。
色どりに加えたいというのもありそうです。

昔の料理の本は西洋を取り入れたちょっと気張ったレシピも多くありました。
プロに教わる手間のかかった料理も今より多かった。
そんなところから果物を加えた料理も多く紹介されていたようです。

そんな果物料理の家族の評判はどうだったのでしょうか?

お誕生日会のフルーツポンチ、給食の白玉フルーツポンチ

昭和のフルーツデザートといえば【フルーツポンチ
カラフルなフルーツと甘いシロップ。
サイダーを加えたものもありました。

家で一番大きなガラスの器に入ったフルーツポンチ。
たとえばお誕生日会にバースデーケーキとともに登場する花形デザート。

そして給食に登場したのは、白玉が入ったフルーツポンチ
こちらもカラフルなフルーツ、バナナ、缶詰のフルーツ、そして甘いシロップ。
その中にモチモチした白玉団子が入っています。

白玉が入るのは、なぜだろうと不思議でした。
少しでも和風にアレンジしたかった?
あるいは栄養価を考えてということでしょうか。

ちなみに別校区の給食では、味噌汁に白玉団子が入っていたそうです。
これはなんとなくすいとん、お雑煮風ということでわかりますが。

フルーツポンチの作り方です。
果物とシロップ(水、砂糖を煮たてて、好みでお酒、レモン汁を加える)で作ります。
ただし、果物のカットはさいの目ほど小さくはありません。
シロップに炭酸を加えたものもあります。

スイカやメロンの季節なら、スイカやメロンのフルーツポンチはいかが。
スイカ、メロンをくりぬいて皮を器にして盛りつけます。
パーティーにぴったりの豪華さです。

昭和の時代のフルーツポンチは、果物の缶詰が大活躍。
さくらんぼ、みかん、桃、パイナップルの缶詰。
シロップは缶詰の缶汁も加えて作ることが多かったので、ちょっと甘ったるさもありますね。

他にバナナ、りんごを加えてフルーツいっぱいな幸せデザート。
そこにキウイフルーツが入ると見た目もおしゃれさんに。

最近のフルーツポンチは、生のフレッシュな果物を使うことが多くてよりおいしくなりました。

旬の果物は多く出回るし安くて栄養豊富。
そんな旬の果物で作るのもいいですね。

フルーツポンチの語源って?

フルーツポンチはもともとフルーツパンチでした。
【パンチ】はサンスクリット語で【5】と言う意味があります。
お酒、スパイス、砂糖、レモン、水を混ぜ合わせたものをいいます。
時代とともに水の代わりに炭酸、紅茶、ジュース等も使われています。

つまり甘いカクテルのようなお酒にフルーツを加えて作ったのがフルーツパンチ。
もともとはお酒が入っていたものですが、お酒を抜いて作られることも多くなっています。

フルーツポンチ専用の器もあります。

以前中庭で催されるお茶会に呼ばれた時、こんな器でフルーツポンチがでてきました。
バイキング等でも見ることができるのでしょうか。

家で作るなら「そうめんの器セット」で作るかなぁ。

フルーツポンチと似たデザートに【クラレットパンチ】があります。
こちらにもパンチと言う名前がついていますね。

フルーツポンチより大人っぽいこのデザート。
赤ワインと砂糖、水、レモン汁のシロップに炭酸を加え、季節の果物を加えレモンの輪切りを浮かべ作ります。
こちらもパンチボウルがあると豪華ですね。

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【レトロなドライフルーツ】レーズン、ドレンチェリー、アンゼリカ

生のフルーツではないけれど、干しぶどうも昭和のおやつ。
今でも時々ふっと、レーズンの入ったお菓子が食べたくなります。

口寂しい時にそのままたべたりもしました。

レーズンの入った市販のお菓子と言えば?
ずばり、東ハト「オールレーズン」
レーズンぎっしり。
昭和47年1972年発売。

給食のレーズンパンも懐かしい。
でもレーズンが苦手な子もいたっけな。

蒸しパンもレーズン蒸しパン。
水玉模様みたいにポツポツと。
どれがレーズンが多いか、ケンカになったり。

レーズン他ドライフルーツのたっぷり入ったパウンドケーキ。

ブランデーケーキは大人の味。

クリームのケーキも好きだけど。
焼き菓子も大好きだった。

クッキーにカップケーキにパウンドケーキ。
レーズンの他にも赤や緑色に着色されたドライフルーツが入っていました。

赤、緑に染めたチェリーはドレンチェリー。
緑色のアンゼリカ。
日本ではフキをふきの砂糖煮、周りにグラニュー糖をまぶす。
ロールケーキに赤緑のこれらが焼きこまれていたり。

最近では見なくなった昭和レトロなドライフルーツ。
(まぁ、見た目はきれいなんですが、ちょっと人工的でしたね)

そして、ラムレーズン、大人の味にときめいた。
バニラアイスに入ったラム酒漬けのレーズンラムレーズン。
サーティーワンアイスクリームやハーゲンダッツ。
ちょっと大人のバニラアイスにドキドキ。

そういえば、レーズンと言うよりも。
干しぶどうっていう方がなんだかレトロですね。

好き?嫌い?給食のフルーツサラダ

フルーツポンチの他に、給食のフルーツで思い出すのはどんなフルーツでしょうか?

よく出たのは【バナナ】
懐かしの給食フルーツで有名なのは【冷凍ミカン】
季節によって梨やぶどう、メロンも楽しみでした。

野菜を使ったサラダは子供に不人気なおかず1,2位を争うおかず。
そんなサラダにフルーツサラダにフルーツサラダがあったんです。

学校や地域によりフルーツサラダも、色々バージョンがあります。

果物が多めでデザート風のタイプはこんな感じ。

おもにヨーグルトが目だってました。
(きゅうり)、マヨネーズ、バナナ、缶詰のみかんやパイナップル、りんごを和えたタイプもの。
こちらはマヨネーズの味はあまりなく隠し味程度。
甘くてデザート風だったので人気がありました。

家で作るならバナナは輪切りに。
りんごは皮付きのいちょう切りに。
きゅうりを入れるなら、輪切りにしたものを塩もみします。
きゅうり、バナナ、缶詰のみかん、パイナップルとヨーグルト、マヨネーズ、塩、こしょう、はちみつを混ぜます。

野菜多めでサラダ感が強めなタイプも。

このフルーツサラダは野菜(きゅうり、キャベツ?)りんご、みかんの缶詰、レーズン?をフレンチドレッシングであえたもの。
甘酸っぱいサラダでした。

もともとサラダは給食の中でも人気がなく、このサラダも不人気。

地域や時代によっては、ハムやマカロニが入ったものもあるそうです。
味はドレッシングタイプのほか、マヨネーズタイプも。

こういったフルーツサラダが登場した理由は、フルーツを加えることで彩りがよくなること。
さらには子供が苦手な野菜料理に果物で甘味プラスすれば喜んで食べてくれるかもという親心もあります。

懐かしい果物おやつに関するコラムとレシピ、いかがでしたか。
最後にプロの作家さん達の果物に関するエッセイ集を紹介します。
おいしい文藝シリーズの果物編です。

人によって好きな果物、思い出って色々だなぁとしみじみ。
色とりどりのフルーツにまつわる42のエッセイ。
執筆陣は年齢層も幅広く。なかなか豪華です。

果物のみずみずしさが伝わる描写を読むと今すぐ自分も食べたくなります。