材料
- ヤマモモ ・・・500g
- 砂糖 ・・・250g
- レモン汁 ・・・レモン1/2個分
- 水 ・・・120ml
作り方
- ヤマモモはボウルに張った水につけておきます。(汚れが落ちやすくなる)何度も水を替えながら洗い汚れを取ります。(汚れや虫がついていることがあるので)ザルにあげ水気を切ります。
- 鍋に水を沸騰させ、ヤマモモを加えてふたをして煮立てば時々かき混ぜながら煮ます。(7分程度)アクが出ればアクをすくいます。
- ヤマモモをザルにあげて、木ベラでつぶしながら、こしたり、煮汁で種を洗ったりして種から果肉を取ります。
- 最後果肉が残っていれば、小器に種を入れて水をひたひたに注いだ中で種を洗って果肉をとります。(この水もジャムの鍋に入れる)
- 果肉と煮汁を鍋に戻し、強めの中火にかけ、沸騰すれば砂糖を3回に分けて加えます。時々底からかき混ぜあくをとりながら、とろみがつくまで煮詰めます。最後にレモン汁を加えます。とろっとしたとろみがつけば火を止めます。
キッチンメモ
初夏から梅雨の頃、丸い赤い実をつけるヤマモモ。
その様子はまるで、アクセサリーみたい。
ブローチみたいな愛らしさです。
そのヤマモモで、独特の香りの(強い匂いではない)濃い赤い色のジャムができあがります。
いちごジャム風ですが、いちごジャムとは違う味。
でもベリー系の香りと味がします。ちょっぴり野性味のある味。
生で食べて美味しくなかったヤマモモでも。
ジャムにすれば美味しく食べられますよ。
砂糖を加えて煮る際の火加減について。
弱火でコトコト煮るのではなく。
少し強めの火加減でなるべく短時間で煮るようにすると風味がより残ります。
マジカルキッチンお菓子レシピ
砂糖とヤマモモを煮て、ザルでこしてできあがり。
ジャムよりも簡単なヤマモモシロップで作るジュース。
天然のおいしさ召し上がれ。
マジカルキッチン動画でレシピ
下茹で、種を取って、鍋で煮る作業が動画で見られます。
作ったヤマモモジャムは、パンに乗せたり、スムージーにトッピングしたりも。
youtubeのプレイリストになります。
マジカルキッチン季節の特集レシピ
梅酒やシロップ、赤紫蘇など、初夏から夏の保存食作り置きレシピ甘いもの編をまとめています。
ヤマモモジャムの作り方を写真で説明
ヤマモモは未熟な実や傷んだ実を取り除きます。
軸や葉も取り除きます。
水に1時間程度つけておきます。(虫等ついていることがあるので)
何度も水を替えてしっかりと洗いします。
ヤマモモの実をなるべく少ない湯で煮ます。
柔らかくなるまで煮ます。
この段階は砂糖を加えない下茹で。
果肉、種を取るためヤマモモを柔らかく煮る作業です。
ボウルの上にザルを置き、煮たヤマモモを入れます。
木べらで潰しながら果肉をとります。
ヤマモモを煮た汁で種を洗います。
鍋に汁と果肉を戻し入れて砂糖を3回に分けて加えて煮ます。
だんだんととろみがついて煮詰まってきます。
時々、木べらで鍋底から混ぜるようにします。
とろっとすれば火を止めます。
ジャムは冷めると、熱い時よりもとろみがつきます。
ヤマモモについて
ヤマモモは赤い実がなります。
その見た目は愛らしく、ブローチのようです。
なるべく赤く熟した実を採ります。
実がなるのは大体梅雨の間。
6月から7月上旬の短い期間です。
ヤマモモの実は傷みやすいので、お店で売っているのをあまり見ません。
道の駅や産直市で季節に売られているかもしれません。
産地は徳島、高知が有名です。
庭木にも多く見られ、山のほかにも公園や街路樹など意外と広く植えられています。
雄と雌の木があります。
ヤマモモの加工品は、生の果実を漬けるタイプと火にかけるタイプがあります。
ヤマモモの果実酒はヤマモモとホワイトリカー、氷砂糖で漬けます。
ヤマモモのサワードリンク(酢と氷砂糖で漬ける)、ヤマモモシロップ(氷砂糖で漬ける)
ヤマモモジャム、ヤマモモジュースはヤマモモを煮て作ります。
山桃ジャム作りで大変なところ。
種から実を取る作業が結構大変なんです。
その点いちごジャムは楽ですよね。
ヤマモモジャム作りのポイント
あともう1点はヤマモモは汚れや虫がつきやすいので、よく洗うこと。
この2点をクリアすれば、後は砂糖を入れて煮るだけです。
最後にもう一つ。
ヤマモモはジャムにとろみをつけるペクチンが少め。
このためいちごジャムやマーマレードよりもジャムがゆるめになります。
煮詰めてもなかなかプルンとは固まらない事が多いです。
ヤマモモジャムを固めたい場合は、ペクチン使用をおすすめします。
フルーツソース程度のとろみで作ってもいいし。
煮詰めずヤマモモシロップ程度にしてもいいですよ。
ジャムを作る時の注意点
季節の果物を使った自家製のジャム作り。
フルーティーなジャムは、パンやヨーグルトに大活躍。
ここでは知っておきたいジャム作りの基本を書きました。
使用する道具、火加減。
使用する果物についてなどです。
ジャム作りの鍋について
酸があるので、鍋はステンレス製やホーロー、銅製などを使います。
鉄、アルミ製の鍋はさけます。
鍋底が厚いタイプの方が、焦げ付き防止になります。
以前ルクルーゼの鍋で、色の濃い果物を使ってジャムを作った時のこと。
しばらく置いた後、色がついて落ちにくく大変でした。
使い終わった鍋はすぐに洗うようにします。
圧力鍋でのジャム作りもおすすめです。
圧力をかけ、柔らかく煮あがります。
加圧後は加圧なしで、煮詰めます。
りんごのさわやかさと優しさと可愛らしさをビンに詰めて。
火加減、出来上がりの見極めについて
火加減は強めの中火が基本、なるべく短い時間で煮あげるようにします。
ジャムのとろみは、冷めるとかたくなります。
ちょうどいいと思う前でとめること。
ちょうどいい加減まで煮詰めてしまうと冷めたとき固すぎる仕上がりに。
特に梅、柚子、金柑ジャムは、冷めたときとろみが濃厚です。
なので、火を止める際は、気持ちいつもよりゆるめで大丈夫です。
自家製梅ジャムのコツを紹介します。
煮詰め終わりの確認方法
ジャム作りで、火を止めるタイミングって迷いますよね。
十分なトロミがついたかどうかのチェック法がいくつかります。
その1、スプーンにすくって小皿(冷やしておく)に取り、冷蔵庫で少し冷やします。
皿を傾け、スーッと流れるようなら煮詰め不足、少し流れて止まれば煮詰め具合OKです。
火から下ろして瓶に詰めます。
ゆるい場合はもう少し煮詰めます。
その2、ジャムのコップテスト
透明なグラスを用意。
冷水を入れ、ジャムを1滴落として確認
水に落ちる様子でトロミ具合が分かります。
上の方でパッと散り散りになれば、煮詰め不足
ゆらゆらとゼリー状のものが底に沈めばちょうどいいです。
ジャムに加える砂糖について
グラニュー糖を使用するとすっきりした甘さのジャムになります。
が、上白糖でも構いません。
果実の風味をストレートに味わいたい時にもグラニュー糖、上白糖がおすすめです。
蜂蜜、きび砂糖などでも作ることができます。
蜂蜜等の風味のついたジャムになります。
砂糖はジャムに甘味をつける他、とろみをつける作用があります。
とろみを強く出したい場合は砂糖の割合を多めにします。
また砂糖にはジャムの日持ちをよくする役割も。
日持ちするジャムを作りたい場合は、ジャムに加える砂糖を割合を多めにします。
果物について
ジャム作りに向いている果物は、未熟すぎず、熟しすぎていない果物。
新鮮なものを選びます。新鮮な果物はジャムにとろみを付けるペクチンが多く含まれます。
果物の色を活かしたジャムを作りたいとき、たとえばいちご、りんごなど。
いちごは小さめ赤の濃いイチゴが向いています。
リンゴの皮の色を活かしたピンクのジャムなら。
りんごは赤い色が濃いリンゴを選びます。
ジャム作りに加えるレモンについて
手作りジャムによくレモン汁を加えることがあります。このレモン汁は、市販のレモン果汁のビン詰のものを使っても構いません。
甘さにレモンの酸味を加えることで、味にさわやかさもプラスされます。
入れ過ぎるとレモンの風味が強くなりすぎるのでほどほどに。
また酸の少ない果物にレモン汁を加えることで、ペクチンがとろみをつけるのを補う作用があります。
レモン汁の他クエン酸が使われることも多いです。
ジャムの保存法
せっかく作ったジャム、カビや傷ませることなく、上手に保存して楽しみたい。
ここではジャムの保存法、特に煮沸消毒したビンに詰める方法を詳しく紹介します。
ジャムの長期の保存法には主に3つの方法があります。
- 簡単な瓶詰めの方法
- 本格的な脱気殺菌
- 冷凍保存
どの方法で保存しても、一度口をあけると、日持ちしません。
まず容器のサイズです。
「食べきりしやすい小さめ」を選ぶのがおすすめです。
口をあけたら冷蔵庫で保存し早めに食べきります。
ジャムをすくうスプーンも乾いた清潔なものを。
自家製ジャム、1週間程度で食べきる場合。
清潔で乾いたビンに入れ、冷蔵庫保存でOK
ジャムの冷凍保存
手軽に保存できる方法です。
ジッパーつきの冷凍保存袋に入れ空気を抜き平たくして冷凍庫へ。
ジャムは冷凍してもカチカチに凍りません。
凍ったまま瓶にうつしかえ、その後は冷蔵庫で保存。
脱気保存の方法
脱気殺菌での保存。
瓶の中を真空にすることにより、より長く保存できる本格的な方法です。
煮沸した瓶にジャムを瓶に8分目まで詰めた後、瓶ごと鍋で煮沸します。
簡単な瓶詰めで保存
きちんとした手順で瓶に保存すれば、室温で1年ほど保存が可能です。
(糖度や保存状態による)
ビンや道具の煮沸消毒が必要
煮沸消毒した熱いビンに熱いジャムを詰めるのがポイントです。
ビン詰め保存の詳しい方法について
必要な容器、道具、煮沸消毒について、ビンにジャムを詰める方法について写真で詳しく説明します。
瓶詰め用の瓶について
広口の瓶を用意。
ガラス瓶はヒビ、欠けのないものを。
フタもチェック。
フタがきっちり締まって密閉されるタイプを選びます。
空き瓶も再利用できます。
ただ空き瓶は、フタがきっちり閉まらない場合があるので事前に確認
にんにく、らっきょうで臭う瓶はパス。
新品の瓶は、ホームセンターでも購入できます。
気をつける点、実際に使って分かった点など取り上げます。
煮沸消毒に使う道具について
鍋からビンを取り出す際、菜箸やトングを使います。
取り出したビンを乾したり置くためにキッチンペーパー、布巾が必要です。
マジカルキッチンお菓子、料理のTips今回は保存食や常備菜、ジャム、シロップ等を保存する注意点。煮沸消毒、アルコールでの殺菌について
煮沸消毒
よく洗った瓶をたっぷりの水を入れた鍋に入れ、火にかけます。
(パッキン等ははずしておく)
(直径20センチ以上の大きい、深い鍋が必要)
熱湯に瓶を入れると瓶が割れる恐れがあります。
ゴム製のパッキンやビンのフタは高温に弱いので。長くはつけません。
パッキンは1分程度。フタは2分程度。
またはアルコールや焼酎で拭いて殺菌します。
道具(菜箸やトング)も入れます。
フタを入れます。沸騰してからも、5分煮沸します。
瓶が大きいと全体が水に沈められない場合は、ビンを返して煮沸します。
熱いジャムを煮沸した瓶に詰める方法
煮沸消毒した熱い瓶を箸やトングで取り出します。
清潔なキッチンペーパーか布巾に瓶をふせて置き自然乾燥させます。
フタも取り出して自然乾燥。
熱いのですぐに乾きます。
乾燥後はなるべく早くジャムを上まで詰めます。
瓶の縁、側面についたジャムは布巾や紙でふきとります。
これもカビや傷みの原因に。
熱いのでやけどに注意しながら手早く作業します。
煮沸消毒した熱い瓶に熱いジャムを詰めてフタをしました。
逆さまにして冷まします。
空気が抜けると瓶のフタの中央が凹みます。
出来上がったジャムのビンは冷暗所で保存
ビンに詰めたジャムは直射日光の当たらない冷暗所で保存します。
きちんと保存できていれば、室温で1年程度持ちます。
フタが傷んでいた時は、カビが生えてしまいました。
一度フタをあけるとどうしても傷みやすいので、お召し上がりはお早めに。
ジャムが使い切れなくて困りそうな時は料理やお菓子作りに活用できます。