どくだみ茶

どくだみ茶
生のどくだみの匂いはすごいけど、干すと薬草茶の香りに。

体にいい物だって
分かるの不思議

その匂いをかぐと
体によさそうって
自然と思える

出来上がったどくだみ茶は
薬草茶の香り

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材料

  • どくだみ(正味) ・・・ 200g

作り方

  1. (刈り取り)天気がよくカラッと晴れた日を選んで刈り取って干します。雑草として駆除したい場合は根ごと引き抜き、今後も再収穫したい場合は、はさみで根本から刈り取ります。(切ってもすぐにまた生えてくる)
  2. (洗う)ドクダミはハサミで根を切り落とし水洗いします。茎ごと干す場合は茎つきで洗い、葉だけ干す場合は、ハサミで葉を取って洗います。バケツで水を何度かかえて洗います。(土等落とすため)ザルにあげ水けを切ります。(しっかり水を切ると乾きが早い)
  3. (干す・保存)盆ざるや干し網にどくだみを広げます。風通しのいい場所で陰干しし、夜は取り込みます。(干し始めは日にあてた方が早く水分が飛ぶ、暇があれば時々上下をかえす)4~5日程度でパリッと乾燥すれば乾燥剤を入れた密封容器やジッパー付き保存袋で保存します。

キッチンメモ

梅雨の頃になると、白い花を咲かせるどくだみ。
どくだみ、なんて名前ですが、真っ白で可憐なお花ですよ。

とは言え、庭にはびこるやっかいな雑草なんです。

ドクダミの季節

このドクダミを刈り取って干せば、自家製薬草茶『どくだみ茶』に。

干すとあのすごい匂いが消えて薬草茶な匂いになるのが面白い!

薬局の薬草茶コーナーや産直市で販売されている「ドクダミ茶」
結構いいお値段なんです。

実は以前はそれを買って飲んでました。
今は家で作るのでゼロ円!お茶パック代と水道代と自分の手間のみ。
もっと早く試せばよかった!

味も売られているものと変わらないので毎年作ってます。

ドクダミは種をまいたり、苗を植えたわけではないんです。
ある年から家の庭に勝手に生えてました。
手入れなどしたこともなく、肥料も害虫の薬もなし。

水やりすらしてません。
生命力旺盛、繁殖力もすごいですね。

自家製ドクダミ茶作り
刈り取り、干して、飲む、保存までの過程を紹介します。

もし季節が合えば、花の咲く手前で刈って作ってみてください。

花が咲く直前の頃が一年で一番薬効が高まるとされ、どくだみ茶作りの季節とされてます。
5月中旬から6、7月(年々時期が早まる気がします)

薬効重視の方は上の時期で作るのが(飲む際も煎じて煮詰める)おすすめです。
気軽に飲むお茶としてなら、それ以外の季節でもドクダミが元気なら大丈夫です。

下の「どくだみを採る場所、時期」の章でも書いています。

マジカルキッチン季節の特集

初夏から夏の保存食カタログ、甘い物編
初夏から夏の甘い保存食レシピをまとめました。ヤマモモや桑の実を使ったジャム、梅シロップ、梅酒、梅酒を使ったケーキ等の紹介。

どくだみ茶作りの動画

カンタン3ステップ、刈って干してお茶にして飲む。
早く乾かすコツとともにお届けします。

マジカルキッチン保存食・作り置き動画まとめ

youtubeのプレイリストになります。

ドクダミ茶づくりの大まかな手順

ドクダミ茶の作り方
  • 手順1
    ドクダミを採る

    根ごと抜くか、刈り取ります

  • 手順2
    洗う

    根がついていれば根を切り落とします。
    茎がいらない場合は、ハサミで葉を切ります。
    何度も水洗いし、ザルにあげ水けを切ります。

  • 手順3
    干す

    茎つきは束ねてつるし、葉のみはザルに広げ
    風通しのよい場所で基本は陰干し
    干しはじめは早く乾かすために日に当ててもよい
    できれば、時々上下を返します。

    パリパリになるまで乾燥させます。

まずは刈り取りですが、生のどくだみの香りは独特できついです。
ホントびっくりするほど。

どくだみを触ると、やっぱり臭います~
匂いがダメな人は手袋をして作業。

夜は干したものを家の中に取り込みますが、これも匂いがします。
その部屋は怪しい匂いに包まれるかもしれません。

そんなどくだみですが、乾燥させると匂いは薄くなるんです。
薬草茶的な香りになります。

どくだみ茶の作り方を写真で説明

ドクダミの季節

庭、玄関に生えてくる、どくだみです。
家のドクダミは、土地がやせているからか。
背丈短めでこじんまりしてます。

根を落とす

根を落とし、くっついてきた雑草、枯れた葉を落とします。

葉付きで太い茎ごと干してもいいし。
茎から葉を取って干しても、どちらでも構いません。

太い茎は葉よりも乾燥に時間がかかるので、急ぐ時は葉のみでも。

ザルで干す

ドクダミを洗ってザルに上げて水けを切り、広げました。
これは茎つき

ザルに入れ吊るしたどくだみ

このザルはひもをつけて吊るせるようにしています。
風通しよく干せます。

一日後の干したドクダミ

翌日のどくだみの様子です。
水気はないものの、まだ少ししんなりした部分もあります。
カラカラに水分が飛んだ状態ではありません。

完全に干せたどくだみ

この年は2日半で乾きました。
天候により目安は3~5日でカラカラに干せます。

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根も使う?葉だけ干す?茎も一緒に干す?

お茶にする際、つぼみ、花、茎は使えますか?

質問をいただいたのですが。
ドクダミのつぼみ、花も茎も葉も一緒に干してお茶にして大丈夫です。

根も使うのかの質問もいただきました。

根も使えますが、土を落とす作業が出てきます。
そのため、切り落として根は使っていません。

茎ごとつるして干す?葉を取って干す?

葉だけ取って干すのも、茎付きで干すのもどっちもあり。

ザルに入れ吊るしたどくだみ

2023年は葉と茎を一緒に干しました。

吊るして干したドクダミ

こちらは束ねて逆さにして干したドクダミです。

葉だけをとって干す場合と茎もつけて干す場合の違い

葉のみ広げて干す方が一番早く乾きます。
次が茎がついたままのどくだみを広げて干す方法

茎付きで吊るす方法は、乾燥時間が1日分多くかかりました。
(茎が乾きにくいのと、重なっているため乾きにくい)

急ぐとき、天候が心配な時は、葉のみで干すと早く乾きます。

茎をつけて干したものは、乾燥後に茎を切ってお茶にします。
太い茎をハサミで2cm長さにカット。

味は、茎が入っても変わりなし。

その後、お茶パックに入れて飲みます。
細い茎なら切らずに丸めただけでも、お茶パックに入ります。

干した後にカットするのは面倒ですが
洗う前に茎と葉を分けるのもひと仕事なので、同じくらいの手間ですね。

どくだみ茶作り、乾燥のコツまとめ

せっかく作るのなら、失敗せずに作りたいもの。
ドクダミ茶の一番の大敵はカビ

なるべく早く干せるコツをまとめました。

特に干しはじめ初日、2日目が肝心。
天気予報もチェックです。

天気がいいなら、それほど神経質にならなくても、数日たてば乾きます。

  • 晴れの天気でカラッとした日が続きそうな時を狙って作る
  • 初日の作業はなるべく早い時間帯にスタート(午後遅くに干すと干し時間が短くなるため)
  • 乾かす前に水けをしっかりと切る
  • なるべく重ならないように広げて干すと早く乾く
  • 基本、半日陰で干すが、干しはじめや乾きにくい天候が続きそうなら日に当てて早く乾かす
  • 保存は完全に乾燥させてから
  • 干し終わったものをそのまま室内に放置すると部屋の湿気でまた湿ってくる
  • 晴天が続きそうもないなら、茎は除いて、葉のみ干す
  • 茎ごと束ねて吊るして干すと多少時間がかかる

乾かす前に水気をしっかり切りたいのですが、なかなか切れない時もあります。
そんな時は、キッチンペーパーでざっとでいいので水けをふきとります。

平ザルや干し野菜ネットに入れて。

カゴやバスケットでも。

深さのあるザルの場合
下の部分のドクダミの葉が乾きずらいです。
時々上下を返したり、1日長く干せば大丈夫です。

量が多い時はザルが足りない!
ある程度乾けば新聞紙に広げて干してます。

風通しのいい場所で干すのもポイント。
ザルにヒモを通して吊るすのもおすすめです。
レンガ等を両端に置いて地面から高さを出す方法も。

乾くと重さが軽くなって風に飛ばされやすくなります。
飛ばされてびっくりしました。

ドクダミ茶の飲み方の注意点

どくだみ茶の飲み方の注意点です。
どんなお茶でもそうですが、一度に大量の摂取は控えます。
体調をみながら飲むようにします。

カリウムが多いので腎臓の悪い方もお気をつけください。

妊婦さんにもぴったりなノンカフェインですが。
妊娠初期は控えたほうがよい、ハーブティーの一つになります。

おすすめの飲み方は、後ほど。
ブレンドティーが飲みやすいです。

雑草どくだみは実は昔から薬草として活躍

ドクダミと名前がついてますが、毒がある植物ではありません。

強烈な匂いと旺盛な繁殖力で厄介な雑草とされていますが。
一方で薬効のある植物としても昔から日本人に親しまれています。

お茶として飲むほか、昔は皮膚に塗って傷や皮膚トラブル解消に活用されました。

今もドクダミ化粧水、ありますね。

民間療法で、生の葉をもんで出た汁を傷口に塗るという使い方。
これは生のどくだみの強力な殺菌・抗菌作用を利用したものです。
(今のように薬が普及していない頃の話です)

この殺菌作用は生のドクダミのあの香りに含まれるもので、乾燥すると失われます。

生のドクダミの葉や花をアルコールに漬け込めば、ドクダミチンキに。

お風呂に入れればドクダミ風呂に。(皮膚の弱い方は生葉より乾燥葉で)

漢方では乾燥させたものが十薬(じゅうやく)として知られています。
10の薬効、多くの効能があることでこの名になりました。

どくだみの繁殖力の強さ

どくだみは繁殖力が強い植物。
ある年、庭に勝手に出てきて以来、毎年毎年庭にはびこり、しかも勢力地を広げています。

そうドクダミは多年草。
放っておくと、庭中がどくだみに侵攻されてしまいそうな勢いで。

どくだみは日陰でちょっと湿った場所がお好み。

上の葉の部分を刈り取っても、残った地下茎部分は生きています。
つながった地下茎からどんどん繁殖していきます。

駆除目的なら、根絶やし!根ごと引き抜く。
と言っても完全にはなかなか無理ですし
隣にミョウガを植えていて、除草剤も使いたくないので毎年苦労しています。

どくだみを採る場所、時期

どくだみの生える場所は?

干上がりのいい場所よりも半日陰で湿り気のある場所が好きな植物です。
裏庭あたりによく生えます。

多年草なので毎年同じ場所でみかけます。

道端や空き地に生えていることもありますが。
お茶にするのは、農薬・除草剤等の心配のない物。
排ガス等かかる場所やワンちゃんの散歩道をさけて。

どくだみを収穫するベストな時期は、花が咲き始めたころ
昔からその時期に一番薬効が高まると言われてきました。

このころどくだみの有効成分の一つ、クエルシトリンがもっとも増えます。

時期を過ぎると作れないかというと。
毎日のお茶代わりに気軽に気楽に飲む場合は、時期が過ぎてもドクダミが元気なら大丈夫です。
味や薬効がなくなるわけではありません

ちなみに味の面は、飲み比べても、違いは判りませんでした。

伸びたらまた刈り取って作ったりもしてます。

どくだみの花が咲くのは、6月から7月。
ちょうど梅雨の時期です。

2022年は5月の下旬でした。
2023年はもう中旬に咲いてます。
年々早まってます。

お店で生のドクダミは売られている?
先日、スーパーの産直コーナー(農家さんが直接持ってくる)に生のドクダミのパックがありました。

どくだみの季節に道の駅や産直市に行けば出会えるかもしれません。

どくだみの干し方のおさらい

ザルで干す

干す前にザルに上げ水けをきってから干します。
水気が切れていないようならキッチンペーパーでざっとでいいので水けをとります。

そうすることで早く乾きます。

あとは、なるべく重ならないように広げて干したいところ。

どくだみの干し始め、時々上下を返せば早く乾きます。
下の部分が乾きにくく湿っぽいです。
(時間があればで。)

干し始めになるべく早く乾かすのもコツの一つ。

干す期間は、ダラダラと干すのではなく、なるべく短期間で。
パリパリするまで干します。

茎は葉よりも完全に乾燥するまでの時間が長めになります。

吊るして干したドクダミ

量がたくさんあって、背丈のあるどくだみなら。
こんな干し方も。
長い茎を束ねて逆さに吊るして干します。
(ドライフラワーやスワッグみたいに)
この場合、束にして干した後、お茶にする際に葉のついた茎ごとを2cm長さに切ります。

この方法の場合、1,2日ほど乾燥に時間がかかります。

干し野菜ネット

干し野菜ネットも便利。
盆ザルにひもをつけて、吊り下げられるようにするのもおすすめ。

ザルに入れ吊るしたどくだみ

風通しがいい場所で、陰干しが基本ですが、少々日に当てても大丈夫です。
特に干しはじめ。
早く乾かすために、日なたにおいて水分を飛ばします。

天気の関係で、雨や湿った日が続き、乾きにくいようなら、日に当てます。

あるいは、電子レンジで乾燥させたり。(短時間)
フライパンで乾煎りします。(焦げやすいので、火加減注意)

干し終わったどくだみを部屋に置いておくとまた湿っぽくなります。
なるべく早めに保存します。
もし湿ってしまった場合は再度干してカラッとさせます。

ドクダミ茶の保存

作ったドクダミ茶の保存について。
これも大事なんですよ。
半年後カビカビでショックだったことも。

しっかり乾燥させたドクダミ茶は、乾燥剤を入れた密封容器やジッパー付き保存袋に入れ冷暗所で保存します。

茎が太いものは、葉と茎と一緒に2センチ長さに切っていくとお茶パックに入れやすくなります。

経験上、自家製の干し野菜や干ししょうがも結構カビやすい。
そのまま室温はもちろんダメ。
冷蔵庫に入れても長い期間は保存できずカビました。

乾燥剤は、時々取り換えたほうがいいかもしれません。
それか、冷凍庫。

去年作ったものは1年持たずに、しばらく飲まずにいた間、いつの間にかかび臭くなりました。

保存中に湿ってくるとカビが生えます。
湿り気を感じたら、再度干したり、レンジで乾燥、フライパンで乾煎り等試します。

カビが生えたものは、飲まずに処分。
お風呂に入れようなんてのもダメ。

保存可能期間の目安、これが難しい。
保存状態によります。
よければ一年程度持ちますが、早めに使い切った方が安心です。

どくだみ茶の飲み方

どくだみ茶の飲み方は、煎じる、煮だす、湯を注いで飲むの3種類。
薬効をより期待するなら、煎じて煮詰める方法を。

煎じる方法は手間がかかるのと。
匂い等が凝縮されて飲みにくくなります。

普段の生活で、気軽に取り入れたいなら。
急須やポットにお茶パックに入れて熱湯を注いで飲むのがおすすめ。
好みの濃さ、ブレンド等自分好みで調整しても。

ポットで気軽に飲むどくだみ茶

ひとつかみの乾燥どくだみをお茶パックに入れます。
急須やティーポットを使って、いつものように熱湯を注いで30秒程度蒸らせばできあがり。

煮だす場合は
やかんに入れて好みの濃さで煮だします。
慣れれば濃いめに煮だしても。

マジカルキッチンでは、ブレンド茶にして飲んでます。
麦茶やほうじ茶のティーバッグ一つ、どくだみのお茶パックを1つ。

どくだみ茶だけで飲むよりもぐっと飲みやすいんですよ。
それでいて、どくだみの香りも楽しめておいしくなります。

慣れないうちはどくだみの量を少な目に、その後様子をみて増やしても。

どくだみを煎じる場合

ひとつかみ10~15gを800ml~1リットルの水で煮だします。
土瓶など使います。
金属製(鉄や銅製)の鍋ややかんは使わず、土瓶やステンレスやホーロー製、耐熱ガラス製のものを使います。

水、どくだみを火にかけて沸騰したら、弱火でじっくりと半量になるまで煮詰めます。

どくだみ茶のレシピ情報

お菓子ジャンル

季節:

イベント:

国・地域:

レシピキーワード:

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