材料
- 青梅 ・・・500g
- 氷砂糖 ・・・300g
- ブランデー ・・・900ml
作り方
- 梅は水洗いし、水をたっぷり入れたボウルに3時間程度漬け、アク抜きをします。
- ざるにあげて水を切り、1個ずつペーパータオルで水気をふきます。(水気が残らないように完全に)
- 竹串で茶色いヘタを取ります。(なり口)ヘタをとった後の穴の水分も紙でふきます。
- 殺菌した保存瓶に梅と氷砂糖を交互に重ね、ブランデーーを注ぎます。冷暗所に保存します。
- だんだんと色が琥珀色になり、まろやかな風味になります。3ヶ月程度でフレッシュな梅酒が楽しめ、1年でまろやかな梅酒になります。1年置いたら実を取り出します。(入れておいてもOK、取り出しておくと梅酒が濁るのを防ぎます)
キッチンメモ
ブランデーで漬ける梅酒。
ブランデーの芳醇な香りの梅酒が楽しめます。
なんとなく上品な梅酒に。
通常ホワイトリカーを使うところをブランデーで。
作り方は基本の梅酒と一緒です。
ホワイトリカーで漬ける基本の梅酒の作り方はこちら。
マジカルキッチンお菓子レシピ
アルコールを使わずに作る梅シロップ。
蜂蜜と梅で作る絶品梅シロップもおすすめです。
マジカルキッチン料理お菓子のTips
梅仕事Q&Aやってます。
ブランデー梅酒の作り方を写真で説明

青い梅です。

青梅は水につけてアク抜きします。

梅のなり口(ヘタ)を竹串や楊枝で取り除きます。
ポロリとかさぶたのようなものがとれる
梅の実に竹串で穴をあけたりもしなくてOK
じっくりエキスを出したいので穴はあけません。
漬け終わりました。
これから冷暗所で保存します。

漬けているうちに徐々に氷砂糖が溶けます。
梅のエキスもホワイトリカーに溶け出します。
砂糖は早く溶かそうとしなくてOK
梅が上に浮いていても徐々に沈んでいきます。
梅の実の色は青色から少しずつ茶色になります。
黄梅の漬け方
ほとんどの作業は青梅と同じです。
洗った後水につける時間はいらない
これが違うくらい。
あとは黄梅は柔らかいので丁寧に扱います。

黄梅と氷砂糖。

梅は洗ってザルに上げて水けを切ります。

梅の水気をふきます。

洗った梅はそのまま少し置いて乾燥させます。
残った水気は紙でふきます。
なり口をとります。

ポロっと茶色いものがとれます。

梅と氷砂糖を重ねていきます。
一番上には氷砂糖。
そしてアルコールを注ぎます。

冷暗所で保存します。
2,3日後の梅酒(他の瓶では梅シロップを作ってます)
氷砂糖が溶けるまでは時々チェックします。

1年後、黄梅酒できあがりました。(ホワイトリカーで漬けたもの)
梅酒作り失敗しない2つのコツ
- 道具・容器の殺菌
- 梅の水洗い後の水分をきちんとふきとる
おまけ
- ラベルをはっておく(日付、材料の割合等)
保存食と言うのは、とにかく雑菌との闘い。
うっかりするとカビだらけになることもあるので(梅酒でそれはそうそうないと思いますが)
使用する自分の手、道具、漬ける容器の殺菌はしっかりと。
水けもふいておく
そしてもう一つ大事なのが、梅の水分をしっかりとりのぞくこと。
梅はザルに上げて水けを切ったあと、しばらくおいて乾かし、梅についた水分をふきとります。
乾いて清潔な布巾、キッチンペーパーで1個ずつ梅の水気をとります。
この作業は梅を傷つけないようにそっと丁寧に。
水気が残っていると傷みやすくなります。
これは他の梅干しや梅シロップなどでも同じです。
そして、おまけとしてラベルはりです。
これ意外と大事なんですよ。
結構わからなくなるんです。
忘れるわけないと思っても、時がたつにつれ記憶は薄れ。
一年後にはいつ作ったかはもちろん、何が入った瓶かもわからなくなるんです。
これ実話です。
梅酒
〇年○月○日梅500g氷砂糖250g
〇年○月○日梅500g氷砂糖250gブランデー(お酒がいつもと違うのでメモ)
こんな感じでメモ代わりに書いておくと一年後、とても役立ちます。
梅酒作りの道具について
広口の瓶でフタがきっちりしまる密封できるものを。
梅酒用の瓶でなくても、コーヒー、蜂蜜などの空き瓶でも作れます。
フタが金属製でないものがさびにくい。
梅の重量と瓶の大きさの目安
梅の実500g
1リットル瓶2本か、1.8~2リットル瓶1本
倍量の梅1キロ
ホワイトリカー1.8リットル、氷砂糖500gで
3リットル瓶
水切り用のザル、梅の水分を取るためのキッチンペーパまたは清潔な布巾。
なり口(ヘタ)を取るための竹串や楊枝を用意します。
以前は梅酒用の大きな瓶に漬けていました。
最近は飲み切れないので、インスタントコーヒーの瓶に1本漬ける程度です。
いい梅があった年や梅干しを漬けて余った年など細々と漬けてます。
それでも少しあると、やっぱりいいですよね梅酒って。
梅酒の瓶があるだけでなんだかうれしくなります。
梅酒を飲む際、瓶からお酒を取り出す道具。
果実酒用のレードル
かき氷にシロップをかける時にも使う「カンロ」と呼ばれる道具です。
もちろんなくてもOK
柄が長いので背の高い瓶でも大丈夫。
商品によって柄の長さや容量に違いがあります。
瓶の殺菌について
小さい瓶なら煮沸消毒できますが、大きなものだとお鍋に入らないんですよね。
その場合は、ホワイトリカー(や食品用アルコール)で消毒しています。
洗剤で洗って乾かしておいた清潔な瓶を用意。
ホワイトリカーを少し入れフタをして、上下に振ってすすぎます。
瓶を振ったあとのホワイトリカーは取り除きます。
または食品用のアルコールをスプレーします。
マジカルキッチン料理お菓子のTips

マジカルキッチンお菓子、料理のTipsコツ、アイディア編。
今回は保存食や常備菜、ジャムや果実酒、シロップ等を保存する際の注意点。
煮沸消毒、アルコールでの殺菌についてです。

気をつける点、実際に使って分かった点など取り上げます。
梅酒作りの材料についてQ&A
梅酒作りに必要な梅と氷砂糖、アルコールについて。
Q&A形式でまとめました。
梅に傷や傷みがあってもできますか?
梅はなるべく傷のないきれいなものがおすすめです。
にごりのない透明感のある琥珀色の梅酒をめざすなら。
傷のある梅、少しだけ傷みのある梅がもったいない。
そんな時は、しょうゆ漬けにするのがおすすめです。
少量の梅で少し作ることもできます。
傷や傷みの部分を取り除いて漬けます。
梅酒作りに適した梅の実のサイズは?
小梅でも作れることは作れます。
でも実が小さいと梅のエキスがあまりでてきません。
なので実が大きい方がエキスが多く出る中くらいから大きいものがおすすめです。
黄梅でも作れる?
熟した黄梅でも作れます。
ただし熟しすぎたものは柔らかくて扱いにくくなります。
漬ける作業だけが大変になるだけでなく、漬けている間に梅酒が濁ることもあります。
柔らかすぎない梅が適しています。
梅の熟し方も色々ですよね。
青梅から、少し黄色くなりかけの梅。
黄色く熟した梅などなど。
それぞれの段階で少しずつ違った味わいになります。
上でも書いた通り
青梅で作ったものは、梅のさわやかな酸味のある梅酒に。
黄梅は熟した分酸味が少なくなります。
梅の香りが出て、まろやかな味わいになります。
一般的に熟した梅は青い梅よりもデリケート。
なので、漬けている間、注意深く漬かり具合を確認します。
もし梅の皮が破れたら?
3カ月後まで漬け破れた梅は取り出します。
梅酒が濁らないようにです。
ただ、濁っても通常は問題なく飲めます。
一応おかしなにおいや味がしたらやめておきます。
梅酒を氷砂糖で作る理由は?
梅酒作りには氷砂糖が使われることが多いですね。
普通のお砂糖や黒糖、蜂蜜ではダメなのでしょうか?
いえいえ、氷砂糖以外の甘味を使った梅酒作りも大丈夫です。
とは言え、氷砂糖で漬けるのが一番失敗なく漬けやすいです。
氷砂糖を使うと、雑みのないクリアで、スッキリした味わいに仕上がります。
梅の味がよくわかります。
また、氷砂糖は徐々に溶けるので、梅のエキスがゆっくりと出ます。
つまり固形の氷砂糖は溶けにくく、砂糖の濃度を少しずつ上げることができます。
そのため梅の中の水分をゆっくり梅の外に出すことができます。
(梅の実のしわもできにくくなる)
手軽に上白糖で梅酒を作ったこともあります。
徐々に砂糖が溶けるように時間差で投入するなど調節しました。
結構普通にできましたよ。
蜂蜜で漬けるはちみつ梅酒を試したこともあります。
梅500g、ホワイトリカー900ml、はちみつ400g
氷砂糖の梅酒と同じように漬けます。
蜂蜜がまろやかで美味しい梅酒になりました。
梅酒はホワイトリカーで漬けないとダメ?
梅酒他果実酒に使うお酒は、ホワイトリカー(アルコール度数35度)が一般的です。
他のお酒でも作れますがアルコール度数は高いほど保存性は高まります。
ホワイトリカー(焼酎甲類)はクセのないクリアな焼酎。
そのため、梅の風味を邪魔しません。
普段飲むような度数25度の麦焼酎などでは梅酒はできない?
できます。
相性があえば飲みやすく、まろやかなものができます。
でも、クセの強い焼酎はイマイチ合わないこともあります。

上はブランデー梅酒を漬けた時の画像です。
最近はブランデーやホワイトラムで漬ける梅酒もあります。
果実酒の季節5,6月に売り場に行くとホワイトリカーや果実酒用のブランデーが置いてあります。
ウォッカ、ジンでも漬けられるそうです。
去年買ったのが果実酒用の日本酒。
もちろん梅酒作りにも使えます。
こちらのアルコールの度数は20度
20度あれば大丈夫だそうです。
ちなみにアルコール度数20度未満のお酒で漬けるのは、酒税法で禁止されています。
梅酒の保存について
梅酒を熟成させるときは、冷蔵庫や冷凍庫には入れません。
家の中の直射日光の当たらない場所。
温度変化の少ない場所である冷暗所に保存します。
コンロや火の側、冷蔵庫等家電の放熱の影響のないところ。
あと、ガレージは夏は暑すぎ。
シンク下は風通しが悪く湿っぽい。
「冷暗所」は、家のなかで日光が当たらない場所で高温多湿でない場所をいいます。
なるべく風通しもいい場所がいいのですが、昔と違って今は中々ですね。
食料庫にしているスペースや床下収納などが適しているようです。
梅の実は取り出す?
梅の実は取り出すべきか否か。
そしてそのタイミングは?
これは家庭によってそれぞれ、意見が分かれるようです。
梅の実は1年くらいで取り出すと、濁りや雑味の防止になります。
(3~6か月でも梅からエキスは出ているので取り出しても大丈夫です)
梅の実から出たエキスが梅に戻るのも防ぎます。
でも家庭で作る場合。
入れっぱなしでも、特に問題、影響ありません。
(濁った経験はない)
この場合時間がたつにつれて、梅酒の色は多少黒っぽくなります。
(それほど気にならないレベル)
あと種から渋みが少し出てきます。
深みのある味と言えばそんな感じです。
時間がたてば全体的にマイルドになるので渋みよりもまろやかさが上回ります。
家庭で漬ける場合、見た目、漬けた瓶に梅が入っているとうれしくなる効果もありますよね。
なので、入れっぱなしにしている年も多いです。
途中でアルコールを足してもいい?
梅酒が減ってきたので、ホワイトリカーを足したい。
これは梅酒の味が変わって、梅の風味が薄まります。
アルコールの風味がストレートに出て漬けた梅酒とは変わってきます。
1年前に漬けた梅酒に今シーズンの青梅を足す。
と言うのは、聞いたことはあります。
試したことはないのですが、寝かせた梅酒にフレッシュさが加わるそうです。
梅酒の使い道、漬け終わった後の梅の実の使い道
梅の実を取り出した後の保存は冷蔵庫で。
アルコールが揮発していくので常温の場合、長期の保存はできません。
芳醇な自家製梅酒はお菓子づくりにも使い道いろいろ。
夏にうれしい冷たい梅酒のデザート
- 梅酒ゼリー
- 寒天で梅酒かん
- 梅酒のシャーベット
簡単にできて大人の味なのが、ミキサーに氷と梅酒を入れて作るフローズン梅酒。
とびきり冷たい梅酒が楽しめます。
無糖の炭酸水、ミントやレモンと梅酒のソーダ。
さわやかな味わいです。
レモンを和の柑橘、ゆずやスダチに。
上品な柑橘の香りが楽しめます。
梅の実を刻んで作る焼き菓子も美味。
梅酒のパウンドケーキも定番、生地にも梅酒を加えます。
焼き上がりにシロップとして梅酒を塗って仕上げて風味よく。
梅酒や梅の実を料理に使うのもアリです。
果物のエキス+甘み+酒と考えると結構万能調味料なんですよ。
- 肉や魚を煮る
- 和風・中華の炒め物
- ドレッシング
肉や魚の煮物
炒め物に隠し味に加えるとマイルドに。
豚の生姜焼きのみりんのかわりにも使えます。
梅酒と梅の実入りのドレッシングもおすすめです。
ほんのりフルーティーなドレッシングになります。