花梨のはちみつ漬け

花梨のはちみつ漬け
いい香りのシロップができる花梨の蜂蜜漬け
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材料

  • かりん(正味) ・・・1個(200g)
  • はちみつ ・・・400g

作り方

  1. (スライス)かりんは水洗いし、水気をふき取ります。縦に2等分、さらに半分にし種、芯をとります。皮付きのまま3~5ミリ厚さのいちょう切りにします。(時間をおくと変色するので、カットしたらすぐに瓶に入れて作る)
  2. (瓶に詰める)保存瓶(消毒したもの)にかりんを入れ(種も入れる場合は洗ってお茶パックに)かりんが蜂蜜でひたひたになるまで注ぎます。冷暗所に保存し、1週間は1日1回、瓶を上下にゆすって花梨に蜂蜜をいきわたらせます。
  3. (保存)10日から2週間ほどで全体がなじみます。保存は寒い時期なら冷暗所。室温が高い部屋の場合は冷蔵庫で保存。2か月程度で、液をこして種とかりんをとりだします。

キッチンメモ

庭木としてもよく見かける花梨。
普段は気がつかないけれど、秋になり黄色い実がつくとようやくわかります。
ここに花梨の木があるんだなと。

黄色くなった花梨を手にするといい香り。

木になった花梨

蜂蜜とかりんでのどにいいシロップができると聞いてから毎年漬けています。

蜂蜜には抗菌作用があります。
のどや風邪防止のためには純粋蜂蜜を使います。
【加糖はちみつ】や【はちみつシロップ】より効果が高いので。

蜂蜜の分量はだいたいかりんの2倍程度
はからなくても、目分量でひたひたになるまで注げばOK

どの程度おけば飲める?
味自体は、なじめばOKですが
一応アミグダリン等(詳しくは下の漬け頃花梨とアミグダリン、種についてに)あるので1カ月。
エキスがしっかり出る2か月程度待ってます。

アミグダリンが心配と言っても、多量に飲むわけではないので心配するほどでもないですが。

長く置くにつれ香りは徐々に薄まります。
フレッシュな香りを楽しみたいなら冬の間に飲むのがマジカルキッチン流です。

夏は紫蘇と梅、冬はかりんと金柑で

楽しい自家製ドリンク作り。
冬場はこの花梨のはちみつ漬けと金柑のコンポート。
夏場は赤紫蘇ジュースと梅のはちみつシロップで乗り切ってます。
作るのは大変だけど、やっぱりホッとする手作りの味です。

圧力鍋で金柑の甘露煮
圧力鍋で短時間に煮る金柑の甘露煮。
(酢)と水、砂糖で煮ます。お正月のおせちにもぴったり。
花梨のはちみつ漬け

花梨のはちみつ漬けのレシピ動画

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花梨のはちみつ漬けの作り方を写真で説明

半分に切った花梨

まずは花梨を半分に切ります。
この作業がすごーーく大変。
とにかく固いんです。

包丁で切る場合。
何度も刃を入れなおして、切ってます。

すべりやすいので、下に折ったキッチンペーパーを敷いて。

花梨を瓶に入れる

イチョウ切りにした花梨を瓶に入れ蜂蜜を注ぎます。

種をお茶パックに

種がきれいな場合は洗ってお茶パックに入れて瓶に入れます。

袋も蜂蜜に漬ける

種を入れたパックも液にひたるようにします。

花梨のはちみつシロップがのどにいい理由

かりんには、ビタミンCやカリウム、ポリフェノールなどの栄養素が豊富に含まれています。
昔から風邪、特にのどのケア、咳の予防や緩和に効果があるとされてきました。
のど飴等でも知られています。

漢方の生薬としても利用されます。

かりんは生で食べると酸っぱくて渋いので、蜂蜜につけてシロップにすると食べやすくなります。

また蜂蜜には抗菌作用や保湿作用があります。
かりんとの相乗効果で効果を高め、のどの乾燥や刺激を和らげます。

花梨の時期は?どこで買えるの?

かりんは、カリンはバラ科の高木。
秋から初冬にかけ10~11月に黄色い実をつけ収穫されます。

大きい物も小さいものもあります。

小さめの花梨

上の写真の花梨は小さめ。
下の花梨はかなり大き目。

大きなかりん

出回る時期もとても短いです。10月終わりから11月、12月初め程度。
スーパーの野菜果物売り場、八百屋さんで見かけることはあまりなく。
見かけても、次行くともう姿がなかったりします。
日持ちのしない果物なので、取り扱いが少ないようです。(地方によっても違います)

道の駅や産直市場。
最近増えているスーパーの一角で、農家の人たちが直接持ってくる野菜コーナー。
これらの方が、出回りやすいかもしれません。

花梨の見た目、味、香りってどんなもの?

見た目は、熟すと黄色で一見洋梨風のルックスです。

そして、何ともいえない甘い香りも魅力的。
部屋に置いておくとまるで天然の芳香剤のよう。
花とフルーティーな香りが交じり合ったような甘い香り?

洋梨風のルックスにつられておいしそうに違いない!と。
かじっても、これがまずい。
渋い、酸味がある、固い。がりがり、じゃりじゃり。
生食はできません。(生で大量に食べると毒性もあるため)

この渋みはタンニンが原因です。

そうそう、柿やさくらんぼは鳥によく食べられるのに。
このかりんは無事、つつかれることはありません。
鳥もわかってるんですかねぇ。

でも、虫には食われます。
虫食いの穴がよくあいてます。(芯くい虫)
割ると中から虫が出てきたこともあります。

あんなに固いのにどうやって虫がはいるんでしょうか、不思議です。

皮も傷がつきやすく、キジキジになったりすることが多いです。
産直コーナーのかりんでも見た目がすごくきれいな花梨は少ない印象です。

熟すと黄色く香りが出るほか、表面がベトベトしてきます。
こうなったら、漬け頃です。

青い場合は新聞紙に包んでおいておくと黄色く追熟します。

かりんは、そのままでは渋く固いので生食するのではなく
蜂蜜に漬けたり、果実酒にしたり、ジャムなどに加工して食べます。

傷があるもの、虫食いのものも、(腐っているもの以外)そこだけ切り取れば使えることが多いです。
量が足りない時は、あきらめず試してみてください。

マルメロとかりんの違い

花梨に似た果物に「マルメロ」があるそうです。

マルメロには表面に綿毛があり、かりんはつるりとしています。
マルメロも香りがよく色も黄色。
かりんよりも果肉が柔らかですが、生食ではなく加工品として活用されます。
果実酒、はちみつ漬け、ジャムやジュース等に加工されます。

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花梨のシロップの使い方って?

のどが痛い時、咳が出る時は大さじ1杯をゆっくりとなめます。

普段は薄めて飲んでます。冬ならお湯で割って花梨のホットドリンク

ドリンクなら、お湯で割ってレモンや柚子果汁を加えてホットかりんに。
炭酸水と割って花梨ソーダに。

花梨蜂蜜ソーダ

とてもナチュラルなおいしさが楽しめます。
焼酎と割ってもいいですね。
どれもレモンを少々加えるとフレッシュさがアップします。

ちなみに、コーヒーとココアには合わないと思います。
酸味があるからかな。

それ以外の時は、おやつに使ってます。
ホットケーキやパンケーキにかけるとうっとり幸せ。
後はヨーグルト。

花梨のシロップは、とても香りのよいシロップです。
りんごとパイナップル、花の香りを混ぜたような香り。
上品かつ華やかな香りが特徴です。
この香りにも癒しの効果があるはず。

漬けおわって、残ったかりんの実は?

漬けて、エキスが出てこして、残ったかりんの実の使い道は?
鍋に水と一緒に入れて、火にかけ、煮だしたものを飲んでいます。

実の部分は煮ると、柔らかくなるので、食べようと思えば食べられます。
美味しいかと言われると、そうでもないです。

煮だす際に砂糖をプラスすると、もう少しおいしいかもしれません。
ジャムを作る方もいらっしゃるそうです。

韓国のかりん茶

韓国のかりん茶を試してみた感想です。
韓国の伝統茶だそうです。

お茶と言っても、茶葉を使ったものではなく、花梨を蜂蜜に漬けたものです。
他にも柚子茶がそうですね。

ジャムのような瓶に入っていて、ごくごく薄切りにスライスされたかりんが蜂蜜に漬かっています。

ジャムのようなとろみを想像していましたが、シロップ風でした。

自家製のかりんシロップより、香りは落ちます。
味はマイルドな甘さでさわやかさもあってよかったです。

主にヨーグルトに入れて食べました。

かりんの実は薄切りにスライスされでシャキシャキしています。

かりんのアミグダリンについて、生で大量に食べない

花梨にはアミグダリン(特に種に多い)と言う成分が含まれています。
この成分、それ自体に毒性はないのですが。
体内に入ると代謝されて毒性を持ちます。

アミグダリンを多量生食した場合、毒性により吐き気やめまい等の症状が現れることがあります。

まぁ花梨の場合、生は硬くて、渋いので大量に食べることはまずないと思います。

他にもびわ、桃や梅(バラ科の植物)の種や未熟な果実にもアミグダリンは含まれます。

それなら、花梨を使った食品(ジャム、砂糖漬け、はちみつ漬け、花梨酒)は危ないのかと言えばそんなことはありません。
花梨に糖、アルコールで漬ける、加熱等の加工をすることで、毒性は分解され安全に食べられるようになります。

花梨と蜂蜜、漬け方の4つの注意点

注意点その1、硬いので注意する

花梨は切る作業がとても大変。
硬いんです、とにかく。

けがをしないように、毎回ひやひやしつつ切っています。

滑りやすいので、滑らないように注意です。

キッチンペーパーを畳んで敷くと少しは滑りにくい

注意点その2は、いちょう切りにしたら、すぐに瓶に詰めること

カットした花梨は変色しやすいので、手早く瓶に詰めて、蜂蜜を注ぎます。

その3、保存に注意

はちみつを使うと発酵しやすいので保存に注意

寒い時期なのでほぼ大丈夫だとは思いますが
6月の梅のシーズンに作る梅のはちみつシロップは、本当に発酵しやすいんです

寒い時期、室温が低ければ、保存は冷暗所で大丈夫です。

気温の高い年や場所などでは発酵することもあります。
なので冷蔵庫で保存してください。

保存瓶を消毒するのも忘れずに。

その他の対策。
ホワイトリカー等アルコールを加えて漬けたものは発酵しにくくなります。
あと、かりんでは試したことはないのですが、「酢」も効果があるはず。

今まで、蜂蜜梅シロップほか、果物のシロップを漬ける際。
酢を加えると発酵することがありませんでした。
ただ、穀物酢を使うと匂いが気になります。
りんご酢あたりにしておいたほうがいいかもしれません。

注意点その4、漬かるまでしばらく1日1回程度瓶を揺する

浮いたかりんを汁にひたします。

花梨が浮いてこなければOK
5日から1週間程度

一日1回振るのは、花梨が蜂蜜から飛び出て、空気に触れて傷むのを防ぐため。

梅のはちみつシロップ等も同じなんですが。
漬ける素材が液から飛び出たままだと、傷みやすくなるので、ふって浸かるようにします。

さらに、ふることでエキスの濃度が均一になります。

漬かったあとは、花梨と種をとりのぞきます。
まぁ、そのまま漬けてもおいても、大丈夫は大丈夫ですが。
傷む、にごるを防ぐため、念のため取り除いた方が安心です。

瓶の殺菌について

花梨を漬ける瓶は使用する前に殺菌します。
小さい瓶なら煮沸消毒できますが、大きなものだとお鍋に入らないので、食品用のアルコールスプレーやホワイトリカーで消毒しています。

水洗いして乾かしておいた清潔な瓶にホワイトリカーを少し入れフタをして、上下に振ってすすぎます。
瓶を振ったあとのホワイトリカーは取り除きます。

清潔な容器に入れて数日間で食べきるなら、神経質にならなくても大丈夫ですが。
少し長めの冷蔵庫保存、あるいは梅酒の保存などは、熱湯、煮沸消毒かアルコールでの殺菌を。

熱湯消毒は瓶が割れないように、耐熱温度の差に注意
冷蔵庫から出してすぐに熱湯をかけるなど

ビンや保存容器とキッチン用のアルコール
アルコールがない場合は、ホワイトリカーを用意。

キッチン用のスプレー式のアルコール。

業務用除菌アルコールスプレー

食器や保存容器OKの除菌用のスプレーでアルコール度数が高くなっています。
業務スーパーの「除菌アルコール78」1,000ml入りを使ってます。

アルコールによる容器の変色等の可能性もあり、使用できない素材もあります

大きな梅酒ビンなどは鍋で煮沸消毒が大変なのでアルコールでの殺菌が便利です。

瓶や容器は前もって洗剤でキレイに洗って乾かしておきます。

スプレーするか、少量のアルコールを瓶に入れてフタをします。
液がいきわたるように瓶をふります。
終ればアルコールを捨てます。

フタや口部分は念入りに殺菌します。

ホワイトリカー

ホワイトリカーを用意

容器にホワイトリカーを入れる

容器に少量ホワイトリカーを入れてフタをして全体にいきわたらせる。

マジカルキッチン料理のTips記事でも紹介しています。

花梨のはちみつ漬けのレシピ情報

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