ぎんなん拾いのコツ、おすすめ下処理方法

ぎんなん拾い 料理のtips
ぎんなんの拾い方、下処理方法のおすすめを紹介します。

秋になるといちょうの木に黄色い実がつきます。
落ちたぎんなんが踏まれて臭うなんて経験ありませんか?
確かに嫌な匂いではありますが、秋らしい光景でもあります。
そして何より拾って食べると美味しく栄養のあるぎんなん。

ぎんなんを拾ってみたいけれど、その後の下処理の方法がわからない。
ぎんなんを拾う際の注意点が知りたい。

今回のマジカルキッチン料理のTips。
そんなぎんなんの拾い方、下処理方法のおすすめを紹介します。

イチョウの木

新鮮なうちに食べるぎんなんはむっちりした食感できれいな緑色。
翡翠のように緑につやつや光っています。
ぎんなんは、日にちがたっていくと少しずつ味が落ち色が緑から黄色になっていきます。
この時期ならではの色、味を楽しんでください。

翡翠色のぎんなん

加熱したぎんなんです。

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下処理した銀杏、買ってきた銀杏の殻をむいて加熱して食べる方法三種類の紹介記事もあります。

マジカルキッチン料理のTips

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ぎんなん拾いから下処理の流れ

銀杏を食べるための処理の流れ

拾う→実から種をとって洗う→数日間干して乾燥させる(保存するため)

落ちているぎんなん、そのまま拾って大丈夫?
そして、どうやって実から種を取るの?

初めてやる方は、悩んでしまう作業かもしれません。
種をとる方法もいろいろやり方があるんですよ。

昔から言われているのが土に埋める方法。(母の失敗談書きました)

少量からバケツに1杯程度なら、水洗いする方法がおすすめです。
柔らかい果肉なら、押すだけで実から種がつるっととれます。
水につけて種を取る方法は、下で具体的に紹介します。

ぎんなんの拾い方のコツ

落ちた銀杏

ぎんなんの実が落ちる季節は、地域によっても違います。
9月から10月(地域によっては11月まで)が季節です。

実が落ちているイチョウの木を見つけたらチャンス。
公園等管理者がいる場合は、拾ってもいいか一言尋ねてみましょう。

公園側も掃除するのも大変ですし、とにかく臭うので、拾ってくれる人がいた方がいいと思いますよ。

昔話です。
ぎんなん拾いは、イチョウ並木のある通りや公園の秋の風物詩でした。
季節になるとローカルニュースにも登場するほど。

袋を片手に持った近所の人が団体で拾って歩く姿を見かけたものです。
そんな光景も今は昔、ぎんなんを拾う姿を見かけることはまれになりました。

どのいちょうの木にも実がなるかといえば、ならない木もあります。
イチョウには雄雌があり、雌の木に実がなります。

ぎんなんの実の色は、黄色からオレンジ色。
熟すにつれて色が濃いめにオレンジ色になります。

枝がついてさくらんぼのような形で木になっています。
若い頃は青い実です。
果肉から種の部分を取り出すと、スーパー等でも見かける殻付きのぎんなんになります。

果肉を取った銀杏

青いイチョウの木に黄色い実がついて落ちていたり。
黄色いイチョウになってから実が落ちたりします。

どんなぎんなんの実を拾うの?

黄色やオレンジ色の実を拾います。
木から棒などで落として未熟なものを集めるよりも
完熟したぎんなんの自然落下を待って拾うのがおすすめ。

熟した実のほうが、果肉が柔らかく種を取り出しやすいです。
柔らかい実がおススメ!
果肉が固い実だと種をとりだすのも一苦労。とりだした後も洗ってきれいにするのに時間がかかります。

できれば、大きな実を選んで拾うようにします。
当たり前ですが、大きな実のほうが中身(種)も大きいです。

きれいな実もあれば、ぶよぶよの実、干からびている実もあります。
潰れているものもあります。

中の種が取り出せそうなら、とりあえず拾ってみましょう。
取り出した種がおかしいものも中にはありますが、後から選別すればOKです。

そして大問題。
ぎんなんの果肉は匂いがあり、服や手につくと臭います。
正直、くさいです。

しかも、素手で触るとかぶれることがあります。かならずかぶれるわけではありませんが。
匂いとかぶれ防止対策のため予め用意するものが必要です。

そして、ぎんなんを触った手で体や顔を触らないように気をつけます。
素手で触れた場合は、よく水洗いします。

銀杏拾いに必要な道具、服装

  • 汚れても大丈夫な服装
  • ゴム手袋やビニール手袋、軍手(使い捨てがおすすめ)
  • 意外と便利なのが、小さめのレジ袋を手袋代わりに代用すること。
  • 手が洗えないときのためウエットティッシュ
  • 拾ったぎんなんを入れる袋(レジ袋を数枚用意)

銀杏を拾う際は、とにかく素手で触らないようにします。
そのために、ゴム手袋やビニール手袋、軍手を事前に用意。

通りすがりに気がむいて、ちょっと拾いたいなんて時もあります。
こんな時は、ポリ袋やレジ袋が便利です。
コンビニ等の小さいサイズのレジ袋を手にかぶせて手袋にして拾います。
ポリ袋でも構いません、薄いのが心配な時は重ねて使ってます。
使い捨て出来るので匂いがついても気になりません。

拾ったぎんなんを入れるレジ袋も念の為、数枚用意して重ねて使います。

拾った後は手を洗いたくなります。
手洗い場がないときのため、ウエットティッシュもおすすめです。

基本使い捨てできる道具で使い終わったら処分したほうが楽ですよ。
ぎんなんの匂いは強烈ですから。

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銀杏のおすすめ下処理方法

銀杏を拾ってきたら、実から種を取り出さないと食べられません。
まず取ってきた実はとにかく匂いが強烈です。

できれば、室内に入れずに屋外に出しておき、作業も屋外でやります。

銀杏を洗う

作業する際、ぎんなんを素手で触れると、かぶれることがあります。
ゴム手袋ビニール手袋など防水の手袋をつけます。

実から種を取る方法は、いくつかあります。
メリット・デメリットを書いてみました。

水につけて水洗いしながら種を取る方法

柔らかい果肉なら手で押すだけで種がとれます。
水につけて時間をおかずすぐに作業してOK。
種が実から取れにくい場合、水に何日間かつけてください。

水に2,3日から1週間漬けておくと実が柔らかくなります。
(でも固い実は周囲の果肉が最後まで落ちにくく時間がかかるので柔らかい実がおすすめ)

バケツに拾ってきたぎんなんを入れて水を入れます。
バケツは金属製でないものを用意します。

漬けてあった水は一度捨てて新しい水をバケツに入れます。
柔らかい実を手で潰して種を取り出します。

取った種はボウルやザルに取り分けます。
果肉やごみは新聞紙やレジ袋ゴミ袋に捨てます。
辺りが汚れやすいので下に新聞紙を広げて作業してます。

果肉をつぶす際、果肉から液が飛び散ることもあります。
水の中で潰すとその心配はありません。

また、手で潰す他に足で潰す方法もあります。
実をネットやビニール袋に入れて体重をかけて足で実をつぶします。
固い実でなかなか果肉が取れない時は足でつぶすと実が取れます。

果肉をつぶす

取り出した実は、まだまだ種の周りに果肉がついています。
一度できれいにならないので、何度も水洗いして果肉をとります。
ザルでこしながらやってます。

銀杏を洗う

水洗いする際に、ザルとボウルまたはバケツを使います。
ザルはプラスティックでも金属でもOK。
使い終わったらきれいに洗います。

容器に水と種を入れ、周りについている果肉を落とすように種同士をこすり合わせます。
落ちた果肉を捨て、また水洗い。何度か繰り返します。
周りについているものがなくなってきれいになるまで作業します。

だんだん種がきれいになる

水洗いしていくと徐々に種がきれいになってきました。

果肉が残っていると乾燥後もいつまでも匂うのできれいに洗います。

ザルで干す

後はザルに上げて水気を切り、盆ザル等で干します。

デメリットは潰したり、何回も水洗いするのが手間で面倒。(手袋も必須)
作業中の匂いがくさいこと。
またその匂いのために、作業は外で行わないといけないことがデメリットです。

メリットは作業が短時間ですべて終ること。
バケツ1杯程度なら手で潰してもなんとか頑張れるし、思ったよりも楽です。

土に埋めてから種を取る方法

もう一つが、昔から言われているのが土に埋める方法です。
庭に穴を掘り、ぎんなんの実を土に埋めて腐らせ、種だけになったものを掘り出します。
この時ぎんなんは、みかんや野菜の入っていたネットの袋に入れて埋めると扱いが楽です。

デメリットとして時間がかかること。
穴を掘るスペースが必要。
掘り返すのが面倒。

そして母の失敗なのですが、なんと、埋めたことを忘れてしまった!らしいです。

いつのまにかイチョウが発芽して、びっくり。
そういえば、埋めたんだっけと思い出したそうです。

メリットは果肉をとる手間がいらない、匂いがしないということです。
大量に処理したい場合も便利です。

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ぎんなんを干す方法

ザルで干す

ザルに広げて干します。

水洗いしてきれいになったぎんなん、ザルにあげて水気を切ったら干します。
盆ざるに広げます。

風通しの良い場所で、日光に2日ほど当て乾燥させます。

日光に当てるのは殺菌作用を期待してのことです。
でも日光に当てなければ食べられないわけではなく。
水気を切った段階で、食べてもOKです。

果肉を取った銀杏

1.3キロ拾ってきた銀杏→種にして干して220gになりました。
銀杏ご飯を作るには十分な量です。

銀杏を食べる際は、殻をむいてフライパンで炒ったりと加熱して食べます。

少量急ぐ時は、紙製の封筒に入れてレンジ加熱約1分でOK。

レンジから出して、温かいうちの方が薄皮がむきやすいです。
なので、一度にたくさんレンジにかけるより、少な目の方が結局むきやすかったです。
欠点は、加熱中に弾けてつぶれるぎんなんもあることです。

銀杏の殻剥き方法の紹介記事です。

銀杏の保存について

乾燥させた銀杏、一見そのまま日持ちがしそうに見えるのですが、意外と持ちません。
室温保存の場合は紙袋に入れて1週間程度。

ポリ袋に入れて冷蔵庫に入れるともう少し持ちますが
実が黄色っぽくなっていき、味が落ちていきます。
しかも、いつの間にかカビが生えてショックでした。

保存したい場合は冷凍保存がおすすめです。
殻付きのものも冷凍できます。
使いたい時にさっと使うなら、殻をむいてからの保存がおすすめです。

小分けしてラップに包み、ジッパー付きのフリージング用の袋に入れて保存します。

ぎんなんは食べ過ぎに注意

ぎんなんは、美味しいけれど一度に(1日)食べ過ぎには注意です。

昔から言われているのが、ぎんなんは一度に食べすぎると毒ということ。
これって迷信?
いえいえ本当のことなんです。

食べても良い個数は人によって変わってきます。
銀杏中毒と言うそうで、人により40~300個で発症。
その人の体調、栄養状態によります。

なので、かなり個人差がありますねぇ。

体内のビタミンB6が関係します。
体調や栄養状態が悪く体内のビタミンB6が少ないと中毒になりやすくなります。
そのため戦時中、戦後の食糧難の時代は、ぎんなん中毒が多かったそうです。

子供さんの場合はもっと少なめに。
年齢にもよりますが。
昔は年の数以上食べさせないと言われてきました。

低年齢の場合はもっと注意して、5歳までは食べさせない方がよいそうです。

ぎんなんご飯におこわ

ぎんなんを料理に、思いつく定番料理はやっぱり「茶碗蒸しのぎんなん」?
炒ってそのままおつまみやおやつにするシンプルな食べ方もいいですね。

他にぎんなんのおすすめ料理と言えば、ご飯もの。
具だくさんの炊き込みご飯に加えてもいいし。
銀杏がたくさんあるなら、銀杏のみのご飯もぜいたくです。

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