フライパンで作れる「まあるいクッキーとタルトとケーキ」

料理本ブックレビュー 料理本
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フライパンで作れる
『まあるいクッキーとタルトとケーキ』
若山曜子
2017年12月21日
ワニブックス

タイトル通りフライパンで作ることができる焼き菓子の本です。
紹介されているのは、主にクッキー系、タルト系、ケーキ系の焼き菓子です。

オーブンがなくても作れる、フライパンで作るお菓子の本は、今までにもありました。
そういった本は家庭で普段食べるおやつ的なレシピ本が多いもの。
ホットケーキのアレンジ、ドーナツ、大学芋、蒸しパン、プリンなどのレシピが主でした。

こちらの本では、オーブンで作るような焼き菓子がフライパンで焼けるのがすごいところ。
そしてちょっと大人っぽいお菓子も多いですよ。
定番焼き菓子、素材の組み合わせがおしゃれなお菓子が紹介されています。
また特別な型も道具も必要なし。
クッキーやタルトは、ボウルいらずで作れる工夫がされています。

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クッキータルトがどーんと焼ける

たとえば、クッキーならジンジャークッキー、オートミールクッキー、ショートブレッド
ブルーチーズとはちみつのクッキーは、甘さ控えめが美味しそう。
小さく焼くクッキーではなく、フライパンの形に丸く大きく1枚焼いて切り分けるクッキーが多いです。
表紙のクッキーもおいしそうで、ナッツ、チョコがトッピングされています。

タルトはもともと丸い形なので、フライパンでどーんと焼いても違和感なしです。
フチを立ち上げてタルトらしい見た目に。

使われているフライパンは、16センチフライパン。
どんなフライパンが適しているかは、本に書かれています。
クッキー、タルトはテフロンならそのまま、鉄ならオーブンシートを。
ケーキはオーブンシートを敷いて焼きます。

クッキー、タルト生地、ボウルがいらない

そしてこの本のすごいところがもうひとつ。
例えばクッキーの生地作り、ボウルがいらないんです。

普通クッキーの生地作りなら、溶かしバターを使うにしても、ボウルの中で作業しますよね。
しかも溶かしバターを作るのに湯煎が必要だったり。
それをこの本では、フライパンの中でバターを溶かしてしまいます。
そして粉や他の材料を加えて作るのでボウルがいりません。

粉を加えて混ぜたら手で丸く伸ばします。
クッキーの成形の際の台も打ち粉もいらない。
フライパンの中で生地作りが終わってしまいます。

焼く作業ももちろん、フライパンです。
フタをしてごく弱火で10分、穴を開けたり、トッピングをのせ、もう少し焼いて、冷ましてできあがり。(詳しくは本を)

タルト生地もボウル、型なしで焼けてしまいます。

タルトもフライパンで

さくさくのタルトもフライパンで。
フチありも縁無しもタルトタタンも。
タルト型なくても作れます。

こちらもフライパンの中で生地作りが完成。
バターを練り混ぜ、卵液、粉類を加え指で生地を広げ、果物をのせます。
フタをして焼いたり取って焼くタイミングも書いてあります。
こちらも16センチフライパン使用。

フライパンでケーキも

フライパンケーキ、まずは基本のバナナケーキが紹介されています。

こちらは生地はボウルで作り、オーブンシートを折って敷いて使います。
折り方は本に紹介されています。

生地をフライパンに流して、フタをしてごく弱火で15~20分焼きます。
ひっくり返してフタをせず5~10分ごく弱火で焼き、冷まします。
そしてクリームでデコレーションして完成です。

キャロットケーキも定番のクリームチーズのアイシング。
NYチーズケーキ、ガトーショコラ、パイナップルのアップサイドダウンケーキ
マロンケーキ、焼き芋のフィナンシェも見た目かわいい。
ラズベリーのマドレーヌなど。

フライパンでお菓子作りの注意点

とはいえ、フライパンお菓子にもいくつか注意点やデメリットがあります。
本にも書かれているとおり、コンロ、フライパンの材質や厚さによって火加減、焼き時間がかわるので、自分で注意しながら加減が必要。
これが結構家のコンロのコツを掴むまでたいへんです。

焦げやすいので注意すること。
フライパンにもよるのでしょうが、とにかく焦げやすいんです。
弱火でも焦げるくらいなので、ごく弱火で。

あと意外とフライパンで焼くのって時間がかかるんですよ。
それとフタをしたり空けたり、調節したりと手間はかかります。(それが楽しみでもあるのですが)
オーブンだと予熱時間は必要ですが、後は基本オーブンにお任せなのでその点はオーブンのほうが気楽ですね。

フライパンでお菓子作りの思い出

この本をパラパラめくっていた時、思ったのが。
子供の頃、オーブンがなくて苦労していた頃の母と自分に教えてあげたいと言うこと。

当時母の作ってくれるケーキは、炊飯器で作ったケーキ。
フライパンで作る、ドロップドーナツ。
お鍋とホットケーキミックスで作るパイナップルのアップサイドダウンケーキ。
手元にあるお菓子の本には、オーブンを使ったケーキ、クッキーがあれこれ載っていてため息でした。

本の前書きを読むと、著者も同じことを思ったそうです。
3年分の誕生日プレゼントにオーブンが欲しいと願ってみたり。
フライパンで怪しげなお菓子を焼いたりした当時の自分に、今のこのバラエティに富んだフライパンお菓子を教えたらきっと驚くだろうと。

オーブンとはまた違った楽しさがあるフライパンで焼くお菓子。
こちらの本では、生地作りも簡単にできるように工夫されています。
基本の焼き方の説明も丁寧なので、興味のある方、試してみてはいかがでしょうか。