材料
- 米 ・・・3合
- むかご ・・・100g
- 塩 ・・・小さじ1弱
- 酒 ・・・大さじ1
- みりん ・・・大さじ1
- 昆布 ・・・5×5センチ
作り方
- むかごは洗ってザルにあげ水けを切ります。
- 米をとぎザルにあげお釜に入れ30分程度浸水させます。(調理時間外)3合の水加減にし酒、みりん、塩を加え、昆布、むかごを加えて、炊飯器で炊きます。
- 炊き上がったらそっと全体をしゃもじで混ぜます。
キッチンメモ
むかごの食べ方で定番のむかごご飯。
ほっくりとした食感が楽しめます。
下処理も特に必要なく、皮ごと食べられるので手軽です。
むかごがたくさんある場合はもっとむかごを入れても大丈夫です。
なむかごのみご飯の他に、むかごと●●を足したご飯も作ってます。
むかごが少ない時にこのかさましご飯を思いつきました。
作ってみたら、むかごの味を邪魔せず、他の食材の食感も楽しめて大成功。
むかごとさつまいものご飯、むかごとぎんなんごはん。
3種類が勢ぞろい。
どれも、味付けは塩のみのシンプルな炊き込みご飯です。
むかご、その正体は?
むかごは、山芋の葉の付け根につく小さな実です。
これが土に落ちてまた芽が出てきます。
秋の一時期にしか食べられないもの。
山芋の実なので栄養があります。
こうして、ご飯に入れると、むかごご飯に。ほんのり独特の香りがあります。
味は里芋などよりは、もっとひなびた味で、野性的な味です。
秋に食べたい銀杏ごはんも。
銀杏の殻、薄皮のむき方も紹介。
塩味の炊き込みごはん。
食材は一つ、しみじみ美味しくて好きです。
春なら豆ごはん。
夏は枝豆、とうもろこし。
秋はぎんなん、栗、さつまいも。
マジカルキッチン季節の特集
秋は新米、ご飯の美味しい季節ですね。
むかごご飯レシピ動画
むかごご飯、2種類目、さつまいもとむかごのご飯
むかごの量が少ない時は、さつまいもを加えて炊いてます。
ほっくり甘いさつまいもと、むっちりしたむかごがいい感じですよ。
- 米 ・・・3合
- むかご ・・・30~40g
- さつまいも ・・・200g
- 塩 ・・・小さじ1
- 酒 ・・・大さじ1
- みりん ・・・大さじ1
- 昆布 ・・・5×5センチ
基本の作り方は、上のむかごご飯の作り方と同じです。
さつまいもは、皮つきのまま(汚れた部分等は落とす)大きめの角切りに。
5分程度水にさらし、洗ってザルにあげて水けを切って、お釜に加えます。
むかごご飯、3種類目
むかごとぎんなんのごはん。
ぎんなんのヒスイ色とむかごの渋めの色合いが秋を感じます。
- 米 ・・・3合
- むかご ・・・30g
- ぎんなん ・・・30粒
- 塩 ・・・小さじ1
- 酒 ・・・大さじ1
- みりん ・・・大さじ1
- 昆布 ・・・5×5センチ
ぎんなんは、殻をむいたものを使います。
ぎんなんごはんの作り方を参考。
銀杏の殻、薄皮のむき方も紹介。
むかごについて
むかごは、主に山芋のツルや葉の付け根にできます。
山芋を栽培する際にツルと葉の間にできる小さな球状の芋のことを指します。
栄養価もあり、独特の味わいから、日本の秋の味覚として古くから親しまれてきました。
昔は、飢饉の時の備蓄食としても重宝されていたそうです。
むかごには、「零余子」「珠芽」「薯芽」など、様々な呼び名があります。
地域によって呼び方が違うのも面白いですね。
むかごの外見と味
見た目
- 小さな球状の形で、直径は約1~2センチメートル。
- 表面は灰色がかった茶色。
つるっとしている。(少しいびつなものもある)
味は、加熱するとほくほく、生だとシャキシャキ。
基本的に山芋と同じ栄養と味。
皮ごと食べるので、すごく癖のある味と言うわけではないが、若干、野性的な味。
土系の香り。
むかごが採れる時期
むかごは、秋の9月下旬から11月頃にかけて収穫されます。
この時期になると、ツルが枯れて葉が黄色くなり始め、むかごが収穫できます。
むかごはどこで売っている?
食品専門のスーパーの野菜売り場で一回だけ見たことがあります。
それきり見たことがありません。
スーパーではあまりみかけない食材ですよね。
道の駅や産直市やスーパーの農家さんが持ってくるコーナーに時期になると、置いてあります。
田舎の道を歩いていると、軒先に農産物等置いてる無人販売所があるんですよねぇ。
そこでも見ました。
売っているのは秋の一時期なので、見逃すと季節が終わります。
むかごの食べ方
- よく洗う
- 皮ごと食べる
- 新鮮なものを選ぶ
泥や土が付着している場合があるので、流水で丁寧に洗います。
むかごは皮ごと食べられます。皮には栄養も含まれています。
固いように見える皮ですが、違和感なく食べられます。
鮮度が落ちると、味が落ちたり、食感が悪くなったりします。
基本、洗うだけで下ごしらえなしで料理に使うことができます。
むかごを使った料理
むかごは、様々な料理に使えます。
むかごは自然な風味とほくほくとした食感が特徴で、調理法によって多様な味わいが楽しめます。
- むかごご飯
- 素揚げ、かき揚げ
- 塩ゆで
- むかごの炒め物
- むかごの煮物
- むかごの天ぷら
- 汁物
むかごは秋の俳句にも、秋の季語
むかごは俳句の季語にもなっています。
秋の季語であり、「秋の収穫」や「実りの秋」を象徴します。
むかごの栄養
むかごには、山芋と同様の栄養素が豊富に含まれています。
特にカリウム、ビタミンC、食物繊維、マグネシウム、鉄分が豊富。
アミラーゼという消化酵素も含まれていますが、加熱すると活性が減少するため、生で食べると効率良く摂取できます。
山芋は生薬の一つで、滋養強壮にいいとされています。
日本では昔から山のうなぎとして親しまれてきました。
スタミナ食でもあります。
むかごは生でも食べられる?
むかごは、生で食べることができます。
山芋の仲間であるむかごは、生で食べるとシャキシャキとした食感、ほんのりとした甘みを楽しむことができます。
ただし、生で食べる場合は以下の点に注意しましょう。
えぐみを感じる場合は、皮を取って食べます。
食中毒予防のため、よく洗って食べます。
むかごの栽培法、山芋の皮からも可能
むかごは家庭の庭やプランターで簡単に栽培できます。
市販のむかごの種子や、採取したむかごを使う
もう一つは、山芋の皮を活用する方法があります。
(厚めに皮をむいたもの、1日天日干しして乾かしておく)
水はけのよい土壌を選びます。
一般的な園芸用の土で構いません。
プランターを使う場合は、深さが30cm以上のプランターを使用します。
むかごの根は深く張るため、深い容器が必要です。
庭に植える場合は、事前に土をよく耕しておきます。
植える際は、皮の切り口を下にして土におき、上に土を4~5センチかぶせます。
発芽までは3週間~1か月かかります。
春から初夏(4月から5月頃)が植え付けシーズン。
日当たりのよい場所が育ちやすい場所。
支柱やネットを利用してつるを絡ませて育てます。
夏にはグリーンカーテンにもなります。
植え付け後は土が乾かないように定期的に水やりをします。
過度な水やりは根腐れの原因となるため、土の表面が乾いたら水をあげる程度で十分です。
家でも育てていて。
と言うより数年前に植えたのを忘れていて、手入れをしないまま、今では雑草化しています。
庭木に巻きついたり、いたるところで、暴れん坊のツルになってます。
植えたのを忘れていたのと、支柱を建てなかったのがいけなかったんですけどね。
植えた場所は半日陰で湿っぽい場所だったので、水やりなしでも生き延びたようです。
植えたというよりも、地面にばらまいただけで、こんなにツルがのびるなんて。
生命力を感じました。
むかご採り
家庭菜園でも簡単に収穫できますが、自然の中でも見つけることができます。
川や池など水辺の木に絡まったツタをみると、生えていることがあります。
ただし、見た目が似ているが食べられない植物も存在するため、注意が必要です。
これが、ホントに似てるんですよ。
はじめ見たとき、むかごだとばかり思ってました。
葉の付き方と実の微妙な質感に違いがあります。
似ているが食べられないものもある
食べられるむかごの葉は、左右対称につき、細長いハート型をしています。
一方で、ニガカシュウの葉は左右非対称につき、幅の広いハート形をしており、葉と葉柄の接点には特徴的なひだがあります。
実の位置はむかごは茎の付け根にできることが多いです。
ニガカシュウの特徴
- むかごに比べて、でこぼこしていて、やや大きめで、表面に光沢がある
- 色味が黒っぽい
- 苦味がある
食べられません。
見分け方
食べられるむかごと食べられないものは、葉の形や付き方、花の形状などが少しずつ違います。
しかし、素人判断は危険ですので、確信が持てない場合は、食べるのをやめます。